原因不明の事故が続く工事現場
霊媒師として活動する中で、多くの相談を受けますが、相談内容はすべて秘密厳守。
そのため、直接の相談内容をお話しすることはできませんが、これまでにあった出来事の中から、一つの体験談をお話しします。
ある日の夕方、不動産業者の方が「原因不明の事故が続き、建物の取り壊し工事が進まない」と私のもとを訪れました。
現場は都心から少し離れた小さな廃工場。
古い造りの建物は長年放置され、周囲からも薄気味悪い場所と噂されていました。
奇妙だったのは、取り壊し作業に関わる人々が次々と怪我や体調不良を訴えること。
さらに重機が突然故障し、作業員が「いきなり何かに押された」と話す事態も発生していました。
現場に到着すると、建物全体に異様な雰囲気が漂っています。
周囲には風一つ吹いていないのに、建物の中からは冷たい空気が漏れ出てくるように感じるのです。
中に入ると、古い機械や錆びた工具がそのまま放置されており、時間が止まったような不気味さがありました。
最も強い気配を感じたのは、建物の奥にある小さな事務室。
その扉を開けた瞬間、強烈な圧迫感が全身を包みます。
中には古びた写真や書類が散乱し、机の上には何十年も前の記録帳が開かれた状態で置かれていました。
そこに宿るエネルギーから感じ取れたのは「深い怨念」と「強い執着」。
強い怨念の正体は……?
その怨念と執着の正体は、この工場で長年働いていた責任者の男性の霊でした。
彼は従業員のために身を粉にして働き、工場を第二の家と考えていました。
しかし、経営者の突然の方針転換により工場は閉鎖され、多くの従業員が職を失ったのです。
彼自身も退職を余儀なくされ、そのショックから命を絶ったという壮絶な過去が見えてきました。
彼の魂は、工場とそこで過ごした日々に強く執着し、取り壊しを拒んでいたのです。
私は、この霊の強い怒りと悲しみを解放する必要があると判断し、特別な儀式を用いることにしました。
この術式は、執着のエネルギーを解放するためのもの。
まず、結界を張り、霊の怒りを直接感じ取りながら語りかけました。
「あなたが守ろうとしたこの工場の記憶は、誰も消し去ることはできません」
「しかし、この場所に留まることで、あなた自身が苦しみ続けています」
「次の安らぎの道へ進むことで、その苦しみから解放されるのです」
すると、霊のエネルギーが一気に高まり、強い風が建物の中を駆け抜けました。
机の上の書類が飛び散り、壁にかけられた古い写真が落ちる音が響き渡ります。
霊が最期のエネルギーを振り絞り、その力を強めたのです。
危険な状況だったので私はその中心に立ち、さらに術を強化しました。
最終的に空間が静まり、冷たかった空気が少しずつ温かくなっていくのを感じます。
霊の姿が薄れ、「ありがとう」というかすかな声が耳元で聞こえました。
その瞬間、彼の魂が安らぎの光の中へ導かれたのです。
儀式が終わった後、工場の取り壊し工事は何事もなく再開され、すべて無事に完了しました。
この経験は、物や場所に宿る思いがいかに強いか改めて教えてくたのです。
霊的な存在は単に人を脅かすものではなく、その背景には深い感情や物語があります。
その思いに触れ、浄化を施すことで、彼らも現世の人々も次の一歩を踏み出せるようになるのです。
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◆霊媒師すばる
霊媒師として霊的な力を持つスピリチュアルカウンセラーとして活動。
個人だけでなく芸能界や政界においても、その圧倒的な霊力で心に導きの光をもたらしている。
各種メディアサイトも監修。
日本一の占い激戦区、渋谷の大人気占い館「Bcafe」や「Yahoo!LINE占い」でも多くの顧客から支持を得ている。
さらに、パワーストーンを使ったエネルギー調整にも精通し、多くの人々が成功の鍵を手にしている。
運命の扉を開く導きとともに、最も必要なメッセージを伝えている。
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