【リアル給与明細】28歳、レジ接客の場合
プロフィール
28歳、女性
スーパーの接客業
▼現状
レジ接客4年目。
スーパーでのレジ、サービスカウンター業務。
労働時間は月145時間、残業は月5時間程度。
ボーナスはなし。
【相談内容】クレーム対応など仕事が多いのにお給料が安く感じます。責任に見合う額をもらいたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
お給料は適正か
相談者さんは業務量の多さや責任対してお給料が安いと感じ、あと5万円ほど多くもらいたいと思っておられます。
相談者さんの年収は、お給料164,468円×12ヶ月=1,973,616円。
一方で、厚生労働省発表の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、20代後半における販売店員の年収は以下のとおりです。
お給料231,400円×12ヶ月+年間賞与356,100円=3,132,900円
*……参考:厚生労働省「令和5年度賃金構造基本統計調査」
上記のとおり、相談者さんの年収は平均の3分の2程度であり、昇給の希望は当然のことと思います。
社員が数名程度の会社であれば現状を訴えて昇給してもらうことも可能でしょうが、店舗が複数あるような中規模以上のスーパーマーケットでは給与規定が完備されていて、現状を訴える程度では昇給してもらえない可能性があります。
給与規定に記載されている手当の確認を
給与規定が定められている場合、昇給してもらうには規定そのものを変更してもらわなければなりません。
規定の変更は、お給料の再計算や社員への説明会など会社には大きな負担があるため、十分な理由が必要です。
そこで再度、給与規定を詳しく見てみましょう。
現在の給与規定に、活用できる手当は記載されていないでしょうか?
給与規定にはお給料に関するルールが記載されているため、各種手当も定められています。
資格や役職などで支給される手当の記載があれば狙ってみましょう。
取得している資格によっては、キャリアアップの道が開けるかもしれません。
一方で転職の検討も
活用できる手当が見当たらないようであれば、転職を検討しましょう。
「理想の自分」に近づくためにどのようなお仕事に就くと良いかを見直す良い機会です。
もし、今のお仕事以外にも興味があれば、思い切って違う業界へ転職するのも良いかもしれません。
転職活動には、以下の方法があります。
- 転職サイトで探す
- 転職エージェントを利用する
- スカウト型サービスを利用する
- ハローワークで探す
- 転職フェアに参加する
- 知り合いから紹介してもらう
それぞれ一長一短ありますので、ご自身に合った転職活動を行いましょう。
まとめ
・給与規定はぜひ一読を。
・活用できそうな手当があれば狙ってみましょう。
・早急な昇給が見込めないのであれば、転職の検討も。
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