【リアル給与明細】36歳、事務職の場合
プロフィール
36歳、女性
サービス業、事務職
▼現状
ボーナス:年間150万円
労働時間:月165時間
残業:月20時間
※昨年、中古マンションを購入した
※企業型DC (月4万円)、持株会(月4千円)、NISA(月5千円)を積立している
【相談内容】独身で手元のお金が少なく心配です。将来のお金に関しても漠然とした不安があります。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
収入は平均より高く貯蓄も計画的にされています
35〜39歳の総合事務員の月給平均は34万円、ボーナスの平均は100万円です*。
質問者さんは月給が42万円で賞与が150万円なので、平均を大きく上回ります。
また、企業型DCと持株会、NISAを合わせて月4万9千円積立されていますね。
貯蓄型の終身保険にも加入されており、将来にしっかり備えられていることが分かります。
いざというときは社会保険が守ってくれる
質問者さんは、いざというときの資金が少ないとご不安のようです。
実は、万一のときに必要になるお金は、社会保険でまかなえる場合が多いですよ。
例えば、病気で働けなくなったときは傷病手当金が支給されます。
過去1年間の月収の3分の2の金額が、最長で1年6カ月間給付されますよ。
また、入院費は高額療養費制度や付加給付金制度で自己負担を抑えられます。
さらに、勤務先の会社が倒産して失業したときには失業保険が受けられますね。
とはいえ、銀行預金でいつでも引き出せるお金を置いておくことは大切です。
生活費の6カ月分を目安に備えておくことをおすすめします。
老後資金、独身の場合はいくら必要?
質問者さんは、年金の受給額が減っていることから老後資金がご不安のようです。
調査によると、65歳以上の単身世帯では毎月約3万円を自己資金で補っています*。
*……参考:総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」
老後が20年間とすれば、総額は720万円です。
将来どのような老後を過ごすかによっても、必要な資金は異なります。
質問者さんのように今のうちから備えていれば、十分にゆとりのある老後生活を送れるでしょう。
まとめ
・収入が平均より高く、貯蓄も計画的にされている。
・万一のときは社会保険が守ってくれる。
・老後のために720万円備えておく必要があるが、過ごし方によって金額は異なる。
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