【リアル給与明細】25歳、販売業の場合
プロフィール
25歳、男性
携帯電話の販売業
▼現状
6年目。
主な業務は携帯電話の窓口販売。
労働時間は月160時間、残業は月27時間程度。
ボーナスは年45万円。
【相談内容】生活費で使い切ってしまい貯金できません。収入アップが見込めないのですが、どうすれば資産形成できるでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
生活費以外にかかるお金を洗い出してみましょう
相談者さんは携帯電話の窓口販売をされており、年収は約438万円です。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、25〜29歳男性の平均年収は約420万円*。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」における販売店員の平均年収は約401万円*であるため、相談者さんの年収は少し高額ですが、おおむね平均並みといったところです。
*……参考:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
相談者さんは、収入のほとんどを生活費で使い切っており、貯金がうまくいかないために将来に不安を感じておられます。
それならば、まずは生活費以外にかかるお金を洗い出してみてください。
生活費以外にかかるお金の代表例は、以下のとおりです。
- 住宅に関する費用
- 老後の生活費
- 車や家電製品の買い替え資金
上記以外にも結婚資金や教育資金など、生活費以外に発生するお金は人によってさまざま。
ライフプランを作成し、一生涯を見据えたうえで必要な貯金額を算出するのが基本ですが、相談者さんは25歳とまだ若いので、ひとまず10〜20年後までの計画から洗い出してみましょう。
必要な貯金額の算出と貯金額の調整を行います
例えば、5年後に300万円で車を買い替える予定の場合、必要な貯金額は以下のとおりです。
300万円÷5年÷12か月=5万円 / 月
このように項目ごとの金額を期間で割ると、必要な貯金額がわかります。
項目ごとの合計が、毎月の貯金額の目標となりますよ。
毎月必要な金額を貯金できれば問題ありませんが、できない場合は以下の方法で調整します。
- 予算を減らす
- お金が必要となる時期を先延ばしにする
- 優先順位を決める
例に挙げた車の買い替えの場合、新車ではなく中古への変更や、現金一括ではなくローンや残価クレジットなど支払い方法の変更で必要な貯金額を減らせます。
必ず先取り貯金を
相談者さんのように収入と生活費がほぼ一致している場合、お給料から毎月必要な金額を貯金し、残ったお金で生活費を賄う先取り貯金がおすすめ。
先取り貯金は、貯金の基本ともいえる方法です。
失敗を恐れずにチャレンジしましょう。
繰り返しの先には、将来を見据えた貯金ができる感覚が身についているはずです。
まとめ
・生活費以外にかかるお金の洗い出しをしましょう。
・毎月必要な貯金額を算出しましょう。
・先取り貯金にチャレンジを。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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