【リアル給与明細】40歳、不動産業の管理・営業の場合
プロフィール
40歳、男性
不動産業の管理・営業
▼現状
仕事内容は、マンションやビルの管理・営業。
労働時間は月192時間、残業は20時間程度。
ボーナスは160万円程度。
【相談内容】未就学児の子どもが2人います。今の収入では教育資金を貯められません。おすすめの貯め方はありますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今の収入では未来が不安なのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約504万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の営業の平均年収は約643円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低めの水準と言えそうです。
教育費を計画的に考えるためのポイントとは?
質問者さんは、お子さんの教育資金に不安を感じているのですね。
教育資金を増やす方法や、正しく未来に備える方法を解説します。
王道の投資で教育資金を増やす
大学進学までに15年以上の投資期間を確保できるのであれば、王道の投資がおすすめです。
分散の効いたインデックスファンドを長期間、毎月積み立てることで、リスクを抑えながら資産を増やせます。
たとえば、年利6%で運用した場合、毎月3万円の積立で15年後には約872万円、毎月5万円なら約1,454万円に成長することが期待できますよ*。
*……金融庁「つみたてシミュレーター」を元に算出
教育の費用対効果を理解する
進学費用を考える際、教育費の効果を冷静に見直すことも重要です。
たとえば、私立大学理系の場合、4年間の学費は約540万円*。
この金額を大学に行かず年利6%で、お子さんが定年を迎えるまで40年間運用したとすると、約5,554万円*に成長する計算になります。
*……参考:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
*……野村證券「みらい電卓」にて算出
この結果は、大学進学による生涯年収の増加よりも、投資による資産の成長が上回るケースを示唆しています。
大学進学は子どもの将来を広げる大切な投資ですが、進学以外にも子どもの未来を守る手段があることを知っておくと、選択肢が広がりますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・教育費については『王道の投資で教育資金を増やす』『教育の費用対効果を理解する』の2つを検討してみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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