【リアル給与明細】32歳、介護職の場合
プロフィール
32歳、男性
介護職
▼現状
仕事内容は、入居者の食事介助や排せつ介助、レクリエーション活動。
労働時間は月176時間、残業はなし。
ボーナスはなし。
【相談内容】以前働いていた職場より下がったので、今の給料には不満があります。子どもが2人いるため将来のために貯蓄したいと思っていますが、貯蓄型保険に入ったほうが良いでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、以前働いていた職場よりお給料が下がってしまい、不満に思っておられるのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約327万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の介護職の平均年収は約376万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低めの水準と言えそうです。
将来の備えは『保険は保険、投資は投資』で効率化して
質問者さんは、2人のお子さまの将来のために貯蓄を考えられているのですね。
教育費や生活費の備えとして「貯蓄型保険に入るべきか」という疑問について、アドバイスします。
貯蓄型保険のメリットとデメリット
貯蓄型保険は、保険と貯蓄が一体となった商品です。
満期時にまとまったお金が受け取れる安心感がありますが、以下のようなデメリットもあります。
- 手数料が高い:保険会社に差し引かれる分、貯蓄に回る額が少なくなる
- 途中解約で損失が出る:解約すると元本割れする可能性が高い
- 自由度が低い:保険料が固定され、急な出費に対応しづらい
保険は保険、投資は投資で備えて
将来の備えは、「保険は保険」「投資は投資」と分けるのが効率的です。
保険は万が一の備えとして掛け捨て型を活用し、手数料などのコストを抑えましょう。
一方、15年以上先の教育費や老後資金など長期的な資産形成には、証券口座を開設してNISAでインデックスファンドを積み立てるのがおすすめです。
保険と投資を明確に分けることで、無駄な手数料を減らし、効率よく資産を増やせますよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・保険は掛け捨て保険、投資はNISA制度を利用して積立をすることで効率良く資産を増やせます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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