【リアル給与明細】43歳、経理の場合
プロフィール
43歳、女性
小売業 経理
▼現状
仕事内容:経理・総務業務全般
労働時間:月150時間、残業はなし
ボーナス:年間63万円程度
夫の年収:約500万円
子供:大学2年生(私立大)、高校3年生(国公立大学志望)
学資保険:入学時に50万円
【相談内容】年収を少しでも増やして子どもの学費に備えたい。転職をするよりも副業で備えるほうがいいですか?
解説するのは・・・・・・
◆hiro
FP2級を持つライターです。
生活に欠かせないお金にまつわる悩みを解決して幸せな人生を歩むお手伝いができるように、正しいお金の知識を私自身も学びながら情報発信をしています。
大学生2人分の学費に備える
質問者さんは、大学へ進学するお子さんの学費に備えて収入を増やしたいのですね。
結論としては、転職を検討するのではなく以下2つの方法をおすすめします。
- 副業で学費分の収入を増やす
- それでも足りない場合は国の教育ローンを検討する
大学生2人分に必要な学費は高額!
大学の授業料は、国立・公立・私立によって大きな差が生じます。
- 国立大学
- 授業料535,800円、入学金282,000円
- 公立大学(平均)
- 授業料536,363円、入学金391,305円
- 私立大学(平均)
- 授業料930,943円、入学金245,951円
*……参考https://www.mext.go.jp/content/20211224-mxt_sigakujo-000019681_4.pdf
現在高校3年生のお子さんが国公立大学へ進学することになった場合は初年度に約82万円〜93万円、私立大学の場合は約117万円が必要になります。
私立大学へ通っている上のお子さんと合わせると年間約175万円〜210万円の学費が必要になるため、できるだけ余裕をもって学費を準備しておきたいところですね。
経理の求人賃金(月額)平均より高めなので積極的な転職はおすすめしません
質問者さんは現在の年収が約323万円で、全国平均の約484.6万円と比べると少なめの印象です。
しかし、ハローワークの求人賃金(月額)を見ると、全国平均は約23.8万円。
質問者さんは残業なしの基本給で約26.6万円なので高めの水準とも言えますね。
積極的な転職を検討するよりも、副業で収入を増やす方法をおすすめします。
*……参考https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/430
経理のスキルを活かせる副業がおすすめ!
本業の会社で副業をしても問題がないのであれば、本業で培ったスキルを活かせる副業を検討してみてください。
たとえば経理代行業務の仕事を探す場合は、以下の選択肢があります。
- クラウドソーシングに登録
- 経理代行業務の専門業者に登録
どちらも在宅で経理代行業務を副業としてできる仕事の求人に応募できたり、スキルに応じて紹介してくれたりするサービスなので、上手に活用してみてください。
副業の注意点は、本業に支障が出ないようにすることや、副業所得が年間20万円を超えた場合は原則として確定申告が必要なことです。
どうしても学費が足りない場合は国の教育ローンを検討してみる
副業をしても十分な学費を用意できない場合は、国の教育ローンを検討してみてください。
国の教育ローンは学生自身が申込者になる奨学金とは異なり、基本的には学生の保護者が申込者になります。
利用条件の世帯年収(所得)上限額は、世帯で扶養しているお子さんの人数によって異なる仕組み。
質問者さんの場合はお子さんが2人・世帯年収が約823万円なので、利用条件を満たしています。
融資限度額はお子さん1人につき350万円ですが、自宅外通学や海外留学などの条件によっては450万円まで利用可能です。
固定金利で、返済期間は18年以内と無理のない返済計画を立てられる点もメリットなので、学費を捻出できない場合の手段として検討してみると良いでしょう。
まとめ
・学費に備えて本業で培ったスキルを活かせる副業がおすすめ。
・国の教育ローンで足りない学費を捻出することも視野に入れておきましょう。
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