【リアル給与明細】30歳、事務職の場合
プロフィール
30歳、女性
卸売業の事務職
▼現状
仕事内容は、見積、受発注処理。
労働時間は月144時間、残業はなし。
ボーナスは90万円程度。
【相談内容】残業がなくボーナスもあるのでお給料には満足しています。貯蓄や投資に回すお金を増やしたいのですが、どのように家計を見直したらよいかわかりません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約321万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の事務職の平均年収は約446万円です。
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えそうです。
貯蓄額アップ!家計見直しの具体的なステップとは?
質問者さんは、貯蓄や投資にまわすお金を増やすために、家計を見直したいとお考えなのですね。
ここでは、家計管理の進め方について解説します。
1. 家計簿アプリを導入する
家計簿アプリを導入し、収支を見える化する準備をしましょう。
カードや銀行口座に連携すれば自動で入力してくれるサービスもあり、便利です。
2. 毎月の支出を知る
家計簿アプリを活用して、家賃や食費、光熱費、娯楽費など、毎月発生する支出をリストアップします。
毎月、何にどれくらいお金を使っているのかがわかれば、家計の見直しに必要な基礎データが整いますよ。
3. 年間で発生する費用も計上する
年に1回、あるいは数年に1度の支払いがある費用も、忘れずにリストに加えましょう。
例えば、固定資産税や車検代、年1回のサブスクリプション費などが含まれます。
4. 突発的な特別費も計上する
急に発生する家電の修理や買い替え、冠婚葬祭などにかかる特別費も予算に入れておくことが大切です。
計上が難しい場合は、目安としてお給料の2ヶ月分を年間の特別費として見積もっておきましょう。
5. 支出を収入の8割に収める
家計が安定するための目安として、すべての支出(毎月の支出、年間支出、特別費)を合計した金額が、毎月の収入の8割以内に収まるように調整しましょう。
残りの2割を貯蓄や投資に回す余裕が生まれます。
6. 支出が8割を超える場合は見直しを検討
収支が8割に収まらない場合は、不要な保険やサブスクの解約、携帯電話のキャリア変更などを見直してみてください。
固定費を見直しても支出が8割に収まらない場合は、さらに節約を検討し、支出を抑える工夫をしましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・家計見直しは「家計簿アプリを導入する」「毎月の支出を把握する」「年間で発生する支出と特別費を計上する」「支出を収入の8割に収める」のステップで行いましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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