【リアル給与明細】36歳、経理職の場合
プロフィール
36歳、女性
製造業の経理事務
▼現状
仕事内容は、各部署の収支、会社の収支管理、部下の仕事のチェック。
労働時間は月170時間、残業はなし。
ボーナスは70万円程度。
【相談内容】ボーナスが少ないですが、給料に不満はありません。老後のために毎月の貯金はすべて新NISAに入れていますが、現金貯金も必要ですか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、お仕事内容の割にはお給料が良いと感じているとのこと。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約471万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の会計事務従事者の平均年収は約502万円です。
このことから、質問者さんのお給料は平均よりも低い水準と言えそうです。
新NISAだけで大丈夫?投資の現金貯金の備え方アドバイス
質問者さんはすでに新NISAで投資を始めていて、現金貯金もしておくべきなのかどうかお悩みなのですね。
15年以上使わないお金は運用でOK
投資は長期投資が基本です。
15年以上使う予定がないお金であれば、投資でじっくり増やしていきましょう。
市場の成長を見込んで積立投資を続けることで、長期的に見ればお金の成長が期待できます。
15年以内に使うお金と生活防衛資金は現金で
15年以内に使う可能性があるお金や、万が一の備えとなる「生活防衛資金」は現金で持っておくことをおすすめします。
投資は短期的には元本割れや暴落のリスクがあるため、長期的に資産を増やすのが基本です。
たとえば、5年後に必要な教育資金200万円をNISAで運用していると、使うときに市場が暴落してしまい用意できなくなる可能性があります。
こうしたリスクを避けるためにも、15年以内に使う予定の資金は現金で確保し、さらに生活費の6ヶ月分を目安に緊急時の生活防衛資金を持っておくと安心です。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・投資は、短期では元本割れや暴落リスクがあります。15年以内に使うお金と、生活費の6ヶ月分程度の生活防衛資金は現金で備えて。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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