【リアル給与明細】35歳、児童福祉の場合
プロフィール
35歳、男性
児童福祉
▼現状
児童指導員2年目
児童の送迎や活動支援、事務作業。
労働時間は月180時間、残業はなし。
ボーナスは年間10万円。
【相談内容】給与が手取り20万円を切っているため、支出の見直しが必要と感じています。
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
支出の見直しは固定費から
相談者さんは、給与が手取り20万円を切っており、何とか生活できているものの貯蓄ができていないため、支出の見直しが必要と感じているのですね。
今のお仕事も続けながら副業にもチャレンジ中とのことで、収入増加も期待できそうですね。
支出を抑えたい場合は、一般的に固定費から見直すと良いといわれています。
固定費とは、毎月一定額もしくは一定日に銀行口座などから引き落とされるもの。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 水道光熱費
- 携帯電話代
- インターネットなどの通信費
- サブスク料金
格安スマホへの変更やサブスクの見直しなどによって、支出の削減が期待できます。
支出削減できない要因はラテマネー
一方で「固定費を見直したけれど、お金が全然貯まらない!」という人も少なくありません。
それは、ラテマネーのコントロールができていないからです。
ラテマネーとは、「ラテ1杯分のお金」のことであり、少額だけれど何気なく使われるお金を意味します。
例えば、毎朝出勤前にコンビニで買うラテは1回の支出こそ少ないですが、年間トータルすると相当な金額になります。
ラテ1杯を150円、1年のうち200日出勤したとするなら、150円×200日=30,000円の年間支出です。
極端な話ですが、ラテは必ず買わなければいけないものではなく、どうしても飲みたいのであれば自宅から持ってくる方法もあります。
このように「普段何気なく使っている少額の支出で、買わなくても問題ないもの」が、ラテマネーです。
ラテマネーのコントロールが重要
ラテマネーは、「あるからダメ」というものではありません。
見方を変えるとラテマネーは「その人の贅沢度」とも捉えられ、ストレス解消にもつながります。
従って、「ラテマネーをゼロにして、その分を貯蓄する」という考えは、その意気込みたるや称賛に値しますが、「食べたいものを我慢してダイエットする!」と同じぐらい無理があります。
まずは、相談者さんの毎月の支出のうち、ラテマネーに該当する支出がどれぐらいあるのかを把握しましょう。
そして、毎月どれぐらいまでにラテマネーを抑えるか検討してみてください。
ラテマネーをコントロールできれば、支出削減、貯蓄開始は目の前です。
まとめ
・支出の見直しはまず固定費から。
・ラテマネーが毎月どれぐらいあるか把握する。
・ラテマネーのコントロールが大事。
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