【リアル給与明細】45歳、看護師の場合
プロフィール
45歳、男性
病院の看護師
▼現状
仕事内容は、病院で夜勤を含む看護師業務全般。
労働時間は月195時間、残業はなし。
ボーナスは100万円程度。
【相談内容】希望通りの年収には届きませんが、看護師として働き続けたいと思っています。安心して老後生活を送るためには貯蓄額はいくらあれば良いでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、老後のお金についてお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約460万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の看護師の平均年収は約552万円です。
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低い水準と言えそうです。
安心した老後を迎えるために必要な貯蓄額の計算方法
質問者さんは看護師として働き続けたいと考えている一方で、老後の生活が不安なのですね。
安心して老後を過ごすために必要な貯蓄額を計算するためのステップは、次のとおりです。
ステップ1▶何歳まで働くかを決める
自分が何歳まで働く予定かを考えてみましょう。
退職する年齢を決めることで、貯蓄が必要になる期間が明確になります。
ステップ2▶ 安心して生活するために必要な金額を把握する
老後に安心して生活するためには、月々どのくらいの収入が必要かを具体的に把握することが大切です。
そのために家計簿をつけ、毎月いくら収入があれば生活に不安がなくなるのかを割り出しましょう。
ステップ3▶年金額を確認する
老後の収入源として重要なのが年金です。
自分がどのくらいの年金を受け取れるのかを確認しましょう。
「ねんきんネット」というオンラインサービスを使えば、自分の年金額を調べられます。
年金定期便でも確認可能です。
ステップ4▶必要な収入と年金額の差額を算出する
ステップ2で割り出した月々の生活費から、ステップ3で確認した年金額を引き、その差額を確認します。
仮に毎月必要な収入が25万円、年金額が20万円とすると、差額は5万円です。
この差額が、貯蓄やその他の収入で補うべき金額となります。
ステップ5▶老後に必要な貯蓄額を計算する
最後に、平均寿命を基に、老後に必要な貯蓄額を計算しましょう。
男性の平均寿命が81歳程度として、65歳まで働くと仮定すると、ステップ4で算出した毎月の不足額から計算して、(81歳−65歳)×5万円×12ヶ月=960万円が、老後安心して暮らすための貯蓄額になります。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・老後安心して生活するための貯蓄額は「何歳まで働くかを想定」「必要な収入額の把握」「年金額の確認」「不足金額の確認」「老後に必要な貯蓄額の計算」のステップでわかります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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