【リアル給与明細】35歳、システムエンジニアの場合
プロフィール
35歳、女性
情報通信業のシステムエンジニア
▼現状
仕事内容は、企業のシステムを構築するプロジェクトでテストチームのリーダー。
労働時間は月168.5時間、残業はなし。
ボーナスは80万円程度。
【相談内容】家族との時間が取れるので、お給料を含め今の環境には満足しています。株や投資信託等の投資をしているのですが、時間の余裕がなくなかなか投資先を選べません……。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、お給料に不満はないものの、投資先を選ぶ余裕がないとお悩みのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約454万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代のシステムコンサルタント・設計者の平均年収は約747万円です。
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりも低めの水準と言えそうです。
時間がない人におすすめ!効率的な資産運用方法
質問者さんは投資信託のほかに株にも投資しているとのこと。
ですが、株の銘柄選びに時間が取れない現状ではインデックス投資に集中する方が効率的でしょう。
個別株投資はリスク分散が必要
個別株投資をする際は、最低でも30銘柄程度を選び、リスクを分散させることが求められます。
さらに、同じ業界やセクターに偏らないよう、さまざまな分野の株をバランスよく選ぶのがベター。
例えば、IT分野にばかり投資すると、業界が不調になったときに大きな損失を受けるリスクが高まります。
そのため、個別株投資には経済の流れや市場動向を把握するとともに、IR(投資家向け広報)などで企業分析を行う時間も必要です。
インデックス投資なら手間を減らせる
インデックス投資は、株式市場全体の動きに連動する投資信託です。
市場全体に自動的に分散して投資することになるため、個別株の選定に時間をかける必要がなく、効率的にリスク分散ができます。
株式市場は長期的に見て成長傾向にあるため、インデックス投資では個別株投資よりもトータルリターンが大きくなる可能性が高いといわれていますよ。
個別株を選ぶ余裕がないときはインデックス投資に集中しよう
投資先を選ぶ時間が取れない現状では、リスク分散が自然と行われるインデックス投資に集中するのが賢明です。
時間に余裕ができたときに個別株にチャレンジするというスタンスで進めるのが良い方法でしょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・株の選定をする時間がないときは、銘柄選定の手間がないインデックス投資に集中することがおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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