【リアル給与明細】56歳、管理職の場合
プロフィール
56歳、女性
福祉サービスの管理責任者
▼現状
勤続2年。
ボーナスは年間43万円。
労働時間は月160時間程度。
【相談内容】現在の貯蓄では定年後の生活が不安です。あと4年で200万円を貯めることは可能ですか?支出も見直したいです。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
毎月4万2千円or3万7千円の積立で200万円を達成できる
質問者さんは、4年後の定年までにあと200万円貯めたいとお考えです。
目標金額と積立期間から、毎月いくら積み立てる必要があるか逆算してみましょう。
例えば、銀行預金で貯金する場合、現在の金利(2024年9月時点)は年利0.01%なので、毎月の積立額は約4万2千円です。
一方、NISAなどを利用して年率7%で運用できた場合、毎月の積立額は3万7千円。
銀行預金と比べて、毎月5千円も少ない金額で目標を達成できます。
*……金融庁「つみたてシミュレーター」にて算出
もちろん、投資にはリスクがつきものです。
定年後すぐに使う予定のお金であれば、銀行預金で貯蓄するべきでしょう。
しかし、老後資金などの長期目線での貯蓄であれば、投資期間が十分とれるためリスクを抑えられます。
目的に合わせて貯める方法を検討してみてください。
貯蓄力アップには家計の見直しが必須
質問者さんは、毎月の支出を見直せばもう少し貯蓄に回せるのではとお考えのようです。
まずは1カ月家計簿をつけ、支出を把握しましょう。
手書きでもアプリでも、続けやすいものであればなんでもOKです。
「ふらっとコンビニに寄る」「使っていないサブスクがある」など、お金を無意識に使っているタイミングにも気付けます。
支出を見直す際は、固定費に注目しましょう。
無理な節約をする必要がなく、一度の見直しで効果がずっと続きます。
例えば、光熱費はこまめに消すよりも契約会社やプランを変更するほうが大きな効果に期待できます。
また、携帯キャリアを格安SIMに変えることで、月数千円浮くケースも。
すぐに取り組むことができ、貯蓄率がアップするのでおすすめです。
質問者さんの年収は平均より高い水準
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、55〜59歳女性の平均年収は329万円です。
*……参考https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
質問者さんの月収を年収換算すると、約405万円と平均を大きく上回っています。
勤続年数が浅いとはいえ、管理職でお勤めということもあり、給与は比較的高い水準のようです。
まとめ
・NISAなどを利用した3万7千円の積立で200万円を達成できる。
・家計簿をつけて固定費から支出を見直しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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