【リアル給与明細】35歳、事務職。どのくらい貯蓄したら安心ですか?【FPが解説】

Baby&Kids / Life style

読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【35歳 事務職】

― 広告 ―
ゆきFP
ゆきFP
2024.05.22

【リアル給与明細】35歳、事務職の場合

【リアル給与明細】35歳、事務職の場合

プロフィール

35歳、女性
公益団体事務職

▼現状
仕事内容:資格試験や講習会の運営
労働時間:月140時間、残業は月20時間程度。
ボーナス:年間約70万円

【相談内容】現在の貯蓄は300万円。NISAもしていますが、貯蓄はどのくらいするべきでしょうか?

解説するのは……

 

◆ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。

貯蓄はいくらするべき?

質問者さんは、どのくらい貯蓄があると安心できるか知りたいのですね。

結論から申し上げると、単身であれば毎月17,700円、ご夫婦であれば毎月27,000円をNISAで運用することをおすすめします。退職金見込み額や現在の貯金額を除き、自己資金でそれぞれ2,000万円、3,000万円を準備できますよ。

ゆとりある将来の老後資金や突然の出費にも十分対応が可能です。ただし、積立額は無理のない範囲で設定しましょう。

老後資金は夫婦で最低1,440万円、ゆとりある生活費には3,600万円が必要

将来必要になる金額は人それぞれなので、ご自身で計算してみるとよいでしょう。

老後の生活費は「(毎月の生活費-収入)×老後の生活期間」で計算されます。
65歳以上の夫婦の生活費は月約28万円、受け取る年金額は月約22万円(夫婦ともに会社員の場合)。
退職後20年を老後生活期間とすれば、必要額は(28万円-22万円) ×12カ月×20年=1,440万円となります。

しかし、旅行や趣味を楽しむ「ゆとりある老後」を過ごすには、月約37万円の生活費が必要。
総額は3,600万円となり、どのような老後を過ごすのかによって必要な金額は異なります。

*……参考https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf
*……参考https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html

NISAで3,000万円貯めるには毎月27,000円を積み立てて

質問者さんの場合、現在の貯蓄は300万円で、退職金の見込みは約700万円とのこと。
老後資金はご夫婦であれば3,000万円、単身であれば2,000万円程度をご自身で準備することを目標にしましょう。

目標が3,000万円なら毎月27,000円、2,000万円なら毎月17,700円、NISAで積立をすれば貯まる計算です*。
65歳までの積立とすれば運用期間を30年と長くとることができ、資産は元本の倍近くに
時間を味方につけてコツコツ続けましょう。

*年率5%で30年間運用した場合で計算
*……https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/をもとに算出

銀行預金ではお金の価値が目減りしてしまう

お金を使わずに銀行に寝かせておくことは、今の時代リスクになっています。
なぜなら年々物価があがっており、お金の価値が相対的に下がっているからです。
預金は生活費の6〜12か月分程度にしておき、余裕資金はNISAで運用しておくことをおすすめします。

資産運用は増やすだけでなく「大切なお金を守る」ことにもなりますよ。

まとめ

会社員の女性出典:www.shutterstock.com

・NISAで毎月27,000円運用すれば、65歳で3,000万円貯められる予定。
・物価高に備えて銀行預金は最低限に。運用でお金を守ることもできる。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

― 広告 ―
ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。
特に、お金の制度をわかりやすく伝えることが得意です!
育休ママ向けにInstagramで発信もしています。
https://www.instagram.com/chanyuki_money