金(ゴールド)は資産になる
金(ゴールド)は、「お金」とは違い、金そのものに価値があります。
金は世界中で取引されていて、値段が毎日変わっていくものです。
債券の利息や、投資信託の分配金にあたるものはありませんが、購入した時より金の価格が上がれば、その分が利益となります。
金の価格は、インフレになったり、社会情勢が不安定になったりすると、上昇する傾向に。
現在日本は、2%のインフレを目指しているので、これからの時代に金を保有しておくことは、有利になるといえるでしょう。
とは言っても、金の延べ棒を購入するのは敷居が高いですよね。
そこで、手軽に金を購入する方法のひとつに「純金積立」があります。
積立は自分のタイミングで進めていける
「純金積立」とは、毎月一定額で、少しずつ金を購入していく方法のこと。
取扱会社にもよりますが、月々1,000円程度から始められます。
毎月一定の金額で購入することにより、金の価格が高い時には少なく、逆に安い時には多く積み立てることができます。
また、金の価格が大きく下落した時や、ボーナスの時に買い増ししたり、積み立てを途中でお休みしたりすることができるので、状況に応じて積み立てることも可能です。
純金積立は、
・田中貴金属工業
・三菱マテリアル
・鉱山会社
・住友金属鉱山などの貴金属商
または証券会社や銀行で取り扱っています。
積み立てたあとはどうなるの?
積み立てた純金は、
・売却して現金化する
・金地金やコインで受け取る
・取扱会社指定のジュエリーや工芸品と交換したりする(等価交換)
といった方法があります。
ただし、取扱会社によっては等価交換をしていない会社もあるので、積み立てを始める前に確認しておきましょう。
税金はどうなるの?
純金積立を売却して得た利益は、「譲渡所得」となります。
譲渡所得には、年間50万円の特別控除枠があるので、売却益が50万円以内なら、税金はかかりません。
50万円を超える場合には、確定申告をする必要があります。
保有期間が5年を超える場合の譲渡所得は、50万円の特別控除枠を引いたあと、さらにそこから1/2に減額されます。
コツコツ長期で積み立てると、税金面でおトクですよ。
純金積立で気を付けるべきこと
【年会費や購入手数料がかかる】
純金積立のコストは、金取扱会社によって違います。
長期で積み立てていく方がおすすめなので、コストが少なくて済む会社を選ぶようにしましょう。
【金の価格は2種類ある】
金の価格は、「買う価格」「売る価格」の2種類が表示されています。
金の取引には手数料がかかるため、金を買う時の価格は高く、売る時の価格は安く設定されています。
売却する時は、積み立ててきた平均価格より「売る価格」が高くないと利益は出ないので、注意しましょう。
【取扱会社が倒産したら】
金の保管方法には、「特定保管」「混蔵保管」「消費寄託」の3種類があります。
金の保管方法が消費寄託である場合、取扱会社が倒産したら、金が返却されないケースも。
「特定保管」や「混蔵保管」という保管方法であれば、返却が保証されます。
手数料だけではなく、保管方法や取扱会社の信用度も考慮するようにしましょう。
純金積立は、インフレに強く、初心者に向いている投資方法だといえます。
今からコツコツ純金積立をして、金婚式の時に、ご夫婦でお揃いのリングを作るのもステキですね♪
ぜひ、資産形成のひとつに加えてみてください。
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