「謝る力」は失敗をチャンスに変える!目指すは"カツオ君"

Baby&Kids / Life style

うっかりミスをしてしまうことは、人間なら誰しもあることです。

大切なのは、そのミスに関してきちんと謝罪し、フォローアップできるかどうか。

失敗をチャンスに変えられる「謝る力」をつけられるかどうかは、幼少期の親の教えが非常に重要となります。

今回は、「謝る力」のある子どもに育てるためのポイントをご紹介します。

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「謝る力」がある人は世渡り上手♪

日曜の夕方でおなじみのアニメ『サザエさん』。サザエさんの弟・カツオくんは、天性の世渡り上手です。

ご存知のようにカツオくんは、しょっちゅう失敗やイタズラをしたりして、お父さんや先生に叱られますが、毎回上手に切り抜けます。

そして、反省することもなく、また同じような失敗を繰り返しますが、それでも周囲から愛されるキャラクターであり続けます。

一体、どうしてだと思いますか?

それは、カツオ君には特別な「謝り力」があるからです。

どんなにこっぴどく怒鳴られても、きちんと言葉にして『すみません!もう二度としません』と、潔く謝罪するのです。

そのように頭を下げて謝られると、大人としてはそれ以上怒れなくなるもの。

カツオ君は、経験的にそのことを知っていて、わざとオーバーに謝罪しているようにも思えます。

謝る力のある子に育てるヒントとなりそうですね。

NGな謝り方とは?

反対に、以下のように相手の怒りをエスカレートさせてしまう謝り方をする人がいます。

・「ごめんなさい」の一言が出ない
・言い訳から入ろうとする
・極度におびえたり、弱々しい態度になる
・「なぜ私が責められるんだ」と反抗的になる
・第三者のせいにする
・「ごめんなさい」ばかり連呼する

叱られたくない、責任を負いたくないという気持ちから、ついダメな謝り方をしてしまう気持ちも分かります。

しかし、ミスや失敗をした時に一番大事なのは、「今の事態をどうやって改善するか」ということです。

怒られる事実から逃げても解決はしないのだと、教えてあげたいですね。

「謝る力」のあるたくましい子を育てる方法とは?

子どもは、大人に比べて弱い立場にあることが多いので、自分を守ろうとしてダメな謝り方をしてしまいがちです。

すると、「本当に悪いと思っているの!?」と、さらに大人の怒りをエスカレートさせてしまいます。

正しい謝り方を教えてもらえず、ただ怒りをぶつけられた経験ばかりが多くなると、次第に「叱られる=怖いこと」と、強く脳にインプットされてしまいます。

そのような子どもは大人になった時に、上司からの指示や注意を極端に怖がったり、素直に聞けなくなる恐れがあります。

最近の子どもは、叱られ慣れていないから……などという言葉で片付けられがちですが、正しい謝り方を教えてもらっていないという方が、正解なのかもしれません。

子どもに教えたい「正しい謝り方」

注意をきちんと受け止め、失敗をきっかけに成長できる。

謝罪上手な人は、人望もあり、仕事のスキルも上がるので、おのずと出世しやすくなります。

子どもがミスをした時こそ、「謝る力」を育てるチャンス。怒りの感情は少し抑えて、下記の3ステップで謝罪させるように教えましょう。

①「ごめんなさい」という謝罪の言葉を言う

②どうしてそのミスが生じたか説明させる

③今後、どうすればよいか考えさせる

ポイントは、感情的にならずに、原因を特定させて解決策を考えさせることです。特に、③の解決策を考えさせることはとても重要です。

社会で通用する「謝る力」とは、自分の問題を自ら解決する姿勢と行動力です。

そのようなたくましい大人になってもらうためにも、子どもの「謝る力」を育てることはとても大切です。

幼い頃からしっかりと、正しい謝り方を教えてあげましょう♪

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野村絵理奈

兵庫県出身 同志社大学法学部卒業。NHK松山放送局キャスター、気象予報士を経て2005年KEE’S設立
株式会社KEE’Sには、元放送局アナウンサーで、現在もフリーアナウンサーとしてテレビやラジオで活動している講師(約30名)が在籍。
放送局で培った技術と経験を元に、企業研修を行っている。

2005年から2016年までの実績では、企業研修約300社、2万人以上が受講。
話し方・スピーチ、プレゼンテーション、好感をもたれる立ち居振る舞いや、魅力的な表情の作り方などをレクチャー。
2010~2016ミスユニバースジャパンス公式スピーチトレーナーとして、女性が輝く話し方教育に力を入れている

【著書】
『世界一の美女になる話し方』(ポプラ社)
『5000人を変えた!話し方の新・習慣77』(ポプラ社)
『女子力就活』(ポプラ社)
『年収を2倍にしたければその話し方を変えなさい』(ポプラ社)
『仕事美女になる話し方』(日本実業出版社)
『たった5秒で相手の心をつかむひと言の力』(大和書房)
「口下手でもたった90分で人生が変わり出す話し方」(講談社)

【メディア実績】
●TV・ラジオ
『みのもんたの朝ズバっ』「NHKニュース」、「ダウンタウンのHEY!HEY!HEY!」「フジさん」(フジテレビ)「週間AKB」(テレビ東京)などテレビラジオ出演

●雑誌
「日系WOMAN」(2013年4月)
「OZ plus」(2013年3月・2012年5月・2011年5月・2010年11月)
「THE21」(2012年7月)
「CIRCUS」(2012年3月)
「私の時間」(2011年11月)
「AneCan」(2011年10月)
「anan」(2011年4月)
「MORE」(2010年12月)
「FYTTE」(2010年12月)
「経済界」(2010年9月7日号)
「日経SYSTEMS」(2009年3月)


・HP
http://www.kees-net.com/

◆野村絵理奈(のむら えりな) 株式会社 KEE’S代表取締役社長