着実に"夫婦愛"を育てる秘訣って?「重ね愛Lesson」のススメ

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私たちは、友人と仲良くしたり、チームワークで何かに取り組んだり、あるいは部活動で上下の学年の人達と同じ目標に向かって努力をすることなどは、教育の中で経験しています。

しかし「愛を育むこと」については、学校で教育を受けたり、教えてもらうチャンスというのはほとんどなかったのではないでしょうか。

今回は「夫婦愛」を育てる秘訣について、お伝えします。

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夫婦愛を育てる秘訣:「重ね愛Lesson」のススメ

長く続く夫婦生活では、夫を上手に愛してあげることが大切です。

長く相手を愛し続けるためのコツとして、数ある中から3つをご紹介します。

1つ目は、自分自身の「感性を磨くこと」。そうすると、日常生活の中で小さな変化に気が付き、感動することが増えます。

人は、移りゆくものや変化するものに関心が高まる傾向にあります。感性が磨かれると、良いことに対するアンテナも敏感になり、色々なことに気付きやすくなります。

また、それらを伝えることで夫婦の会話が増えて、夫の心の変化にも気付きやすくなるかもしれませんね。

2つ目は、「不安を確信に変換しないこと」です。

不安は誰もが持っており、多少はあってもよい感情です。しかし、不安を現実として決めつけないようにしましょう。

例えば、「浮気をしているに間違いない」、「自分への恋愛感情がなくなったに違いない」などと思うようになると、夫婦関係はギクシャクし始めます。

そのような思考をしがちな時には、相手を愛したり信頼する気持ちが、どこかで薄れているのかもしれません。

相手を信じてみようと考えることが大切です。

3つ目は、「人生を共に生きると約束した時を思い出す」ことです。

フロム(Erich Fromm)という心理学者は、愛とは「決意であり、約束である」と述べています。

夫婦喧嘩をした時には、結婚を誓った時の自分の気持ちを思い出してみましょう。

夫婦愛とは、丁寧に信頼を「積み重ねること」なのです。

夫婦愛を育てる秘訣:手をつなぐと心もつながる……?

「手をつなぐこと」も、夫婦愛を育てるために大切なアクションです。

握手は、相手に好意や敬意を表すという意味が含まれる挨拶行為でもあり、人間関係においてとても重要なスキンシップ。

手をつなぐことは、自分と相手の心をつなげるための大切な行為です。

夫の手を取り、つないでみましょう。温もりを感じたり、握り加減や力の入り方によって、お互いの感情が伝わってくると思います。

時々「恋人つなぎ」をしてみるのも、楽しいかもしれません。

夫婦愛を育てる秘訣:妻・母・ひとりの女性としてのあなたを大切に

夫婦愛とは、「一緒に幸せになることを望む関係」ともいえるでしょう。

相手の幸せが自分の幸せだと考えたり、二人が共に笑顔になる関係を継続させることが大切です。

夫婦関係のみならず、人にはいつかは別れが来ます。その時まで、先のことを心配し過ぎず、「今、この瞬間を」楽しみながら過ごしてみませんか?

時には、大人でも童心に帰って遊んだり、夢中になることが必要な場合があります。

たまには、少女だった頃の自分を思い出したり、夫に恋をした頃の自分を思い出してみるのも良いでしょう。

シンプルに、楽しいと感じられる気持ちを夫と共有してみてください。

また女性は、妻、母、そしてひとりの女性であるという、幾つもの役割を持っています。

いつも母、妻の顔でいる必要はなく、それぞれの役割を上手に使い分けることで、新鮮な気持ちになったり、マンネリ化しない関係を継続させることができるはずです。

夫婦愛を育てる秘訣:「信じる勇気」

人間関係は、「信頼」を築くことが基本であり、信頼関係から始まります。

気を付けたいのは、お互いの違いを理解しておくこと。

どんなに優秀な人でも、自分以外の人を理解するというのは、難しいもの。そして人は、信じている人から裏切られたり、嘘をつかれた時に、とても強いショックを受けます。

もしも夫婦関係においてそのようなことがあったら、相手をただ責めるのではなく、嘘の意味やその時の状況、心情などを想像してみましょう。

相手のわからない部分を深く理解していこうという姿勢が、夫婦愛にもつながります。

「愛」には形がないのだから、確信も保証もありません。

だからこそ相手のことを信じ、言葉にして伝えたり、行動で示したりして、努力を重ねていく中で育っていくものかもしれませんね。

「信じる勇気」を持ってみてください。

誰かを愛して、その人のために生きることは、最大の喜びになるのではないでしょうか。
そして、お互いが求めていることや大切なことは、実はとてもシンプルなのかもしれません。
今回ご紹介した夫婦愛を育てる秘訣、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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朝日真奈

臨床心理士として、子育て支援、教育、医療、産業などの分野で幅広く活躍している。スクールカウンセラーとしての経験も豊富であり、乳幼児から中高生までの発達相談も専門としている。教育分野では、いじめ問題・チーム支援・コミュニケーション教育・一次予防教育などを研究している。さらに、医療・産業分野では、コミュニケーション力スキルアップ、気分障害や発達障害、ストレス軽減のための心理教育などを専門にしている。メディア活動・執筆活動・講演活動なども多数行っている。

【TV】
・UHB (フジ系)「みんなのTV」2015.

【MAGAZINE】
・「週刊女性」主婦と生活社,2013.
・「AERA」朝日新聞出版,2013~2014.

【WEB】
・Point-House, 2015.

【BOOK】
・『こころの健康づくり 社内研修ツール 企業に求められるメンタルヘルス対策』(2015) 労働調査会
・「特集:子どもの精神療法 2. 児童・青年期の気分障害(うつ病)の精神療法」(2014)
『児童青年精神医学とその近接領域』
・「養護教諭とスクールカウンセラーの連携-それぞれの場所でできること」(2014),『健』
・「ネットいじめと自殺予防教育」(2015),『精神科治療学』
他論文多数。

http://claudia-e.co.jp/culture/mana-asahi.html