母になってからのさらなる挑戦!「東京で勝負したい!」
2人の娘さんを育てながら「THE TREAT DRESSING」神戸店に続き、東京にお店を持ちたいと思った山城さん。その想いと実際にお店を出してからのエピソードを伺いました。
「『東京で生まれ育ったので、東京で勝負したい!』という気持ちとプランドゥシーあってのTHE TREAT DRESSINGではなく、THE TREAT DRESSINGでドレスを購入したいというお客様をもっと増やしたいという想いから、都内の小さいマンションでお店をスタートしました。
少し不安もありましたが、予想を上回り、電話は鳴り止まず、なんと1日に150件の予約が入って2ヶ月の予約がすぐに埋まってしまいました。そして1年半後には、表参道の素敵な場所に移転することができたんです!
店舗展開を日本全国にしていこうとは思っていませんでしたが、正直、日本のウェディングはまだまだ古いところがあります。
『日本の花嫁さんを素敵にする』という弊社の理念を全うするためには、店舗展開をとめてしまうと、地方のお客様には届けられなくなると考えました。現在は、全国に11店舗のTHE TREAT DRESSINGが存在しています。
もっと地方のウェディングをお洒落にしたいからこそ、地方の衣装やさん向けにデザイナーとしてドレスもデザインもしていますし、110社の地方の衣装やさんにもドレス販売を行っています。
プランドゥシーで培った【もしも私がお客様だったら〜I am one of the customers〜】という発想でビジネスを考えているので、マーケットの中に自分がいて、そのマーケットにないものを生み出していくだけなので、ビジネスに関して迷いは一切ありません!」
仕事でのマネージメントの【葛藤】と子育てに対する【不安】
全て順調にいっている印象の山城さんですが、仕事での悩みや葛藤があったか伺ってみました。
「色々とポジティブな話をしましたが、もちろん仕事での他の迷いや辛かった経験もあります。
THE TREAT DRESSINGのときは、店舗展開とともにスタッフの人数も増えていき、200名のマネージメントで悩まれされる事がありました。
何もないところからのスタートで、自分でやり始めたTHE TREAT DRESSINGだからこそ【THE TREAT DRESSING=自分】という想いが強く、スタッフが会社を去ることで、自分を否定された気持ちになり、スタッフとの別れが辛く、傷ついていました。でも、月日が流れ、だんだんと強くなってきましたが……。
仕事で落胆することより、やはり子どものことで悩む事の方が多いですね。年に100日出張でいないので、子どもたちの学校の行事に出席できないことが多いんです。
幸いにも、出張に行っている間は、母が愛情をもって子どもたちのお世話を全てしてくれているため、いい子に育ってくれて安心していますが……。『自分がいないから、こういう風になってしまったのかな?』と自分を責めてしまう事もあり、子どもたちとのコミュニケーションにはついては敏感になってしまう時もあります。
今、子どもたちはインターナショナルスクールに通っているのですが、お休みが多いんです!
そこを利用して、日頃一緒にいられない分、お仕事の休みを調整し、毎年夏はハワイに行き、子どもは2ヶ月滞在します。私は1ヶ月だけではありますが、親子の絆を深める貴重な時間と思って、いつも以上にコミュニケーションを取っています。
ハワイでは、朝から子どもを中心に生活しています。普段とは違う時間だからこそ、幸せを噛み締めながら、大事に過ごしています。」
【山城さんの教育論】インターナショナルスクールという選択
「バイヤーとして海外にたびたび行くので、『日本人はこうだよね?』という見られ方や自分が世界中の人々とうまく会話ができない辛さがあり、同じような思いはさせたくないと考え、インターナショナルスクールを選びました。
英語ができるだけで、住む場所、付き合う人、色々な事が変わってきますよね。
グローバル化が益々進む中、娘たちが大人になる時代は、今以上に対等にコミュニケーションを取りながら生きていかなければならないですし、世界に通用するマインドセットと語学力は必要になってくるのではないでしょうか。
そう考えると、娘たちには選択の自由を増やしてあげたいと思います。
今娘たちが通っているインターナショナルスクールには、30カ国の子どもたちがいます。多様な人を知ることが小さい頃から経験できるのは、とても良い機会だと思います。
国が違えど誰でも受け入れる気持ち、それぞれの宗教を受け入れ、リスペクトできることが、人と付き合う上で大事だと感じています。
両親参加型のイベントもあり、そのような時には、お互いの国の文化や食べ物、習慣などを教え合います。
日本人の親のもとに生まれて、インターナショナルスクールに通わせるのは、アイデンティティーの問題はどうなるのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、国を代表してお話する機会もあるので、個人的な意見ではありますが、日本人のアイデンティティーに関しては問題ないと考えています。」
山城さんから頑張っているママさんへのメッセージ♡
最後に、山城さんのように頑張ってるママにメッセージをお伺いました。
「『背負いすぎない!ママが完璧じゃなくてもいい!』と伝えたいです。
完璧な人なんてどこにもいないので、子どもに対しても強がらず、素の自分で「ママって仕方ないな!」と子どもたちが思うよう位に、自分の弱みもみせるべきです。
完璧なママを見せようとすると、それによって疲れてしまうので、等身大の自分が一番。その方が仕事も子育てもうまくいきやすいですよ!
それから『ママであっても、女性であるべき!』だと思います。
子育てだけに絞るのはもったいないので、ママであっても女性であるべきことを大事にしてほしいと思います。私の場合は、一人の女性として、仕事で夢を追い続けることが、子育て以外に大切にしていること。
例えばオシャレを楽しむなど、何でもいいので夢を持つことをオススメします。そうすれば、もっと人生がカラフルになるのではないでしょうか。」
頑張っているママこそ、たまにはとびきりオシャレをしてほしい!
世界からも注目されている山城葉子さんは『結婚式自体をもっとお洒落で素敵にしたい』という想いを持っていらっしゃいます。
お祝いに来るゲストの洋服もお洒落にすることで、より統一感がでて、さらに素敵な空間になります。
山城さんは、2〜3万円でもとびっきりお洒落で、出席する側も輝かせてくれるようなレンタルドレスショップ『HAUTE rent to runway (オートレント トゥ ランウェイ)』を去年の秋にオープン。その都度ドレスを買うよりも、ママたちのお財布に優しいですよね。
結婚式やパーティなどの特別な一日を、ママたちもとびきりオシャレをして、思いっきり楽しみたいですよね!
『HAUTE rent to runway』は、まだ日本には未入荷の注目のインポートブランドなども取り扱っていて、ファッションアディクトも楽しめます。他の人よりちょっと差をつけたい方にもオススメです♡
ついに登場!山城さんが手掛ける子ども服『Petite Liliana(プティット リリアーナ)』
山城葉子さんがデザインする子供服が、今年の夏8月24日から、伊勢丹新宿で販売がスタートします。今まで山城さんが手掛けていたのは、ウェディングドレスやレンタルドレスなど大人の女性向けのみでしたが、ついに子ども服『Petite Liliana(プティット リリアーナ)』を手掛けることに!
日本人女性が持っている魅力を最大限に引き出すために、世界中を周り、本当に似合うドレスを追求してきた山城さんだからこそ、子ども服らしい可愛らしさと大人顔負けのハイクオリティが実現しました。ヨーロッパの可憐な女の子のイメージで展開するカラーやシルエットは、展示会でも大人気だそうですよ。
出産祝いやお誕生日プレゼントに喜ばれること間違いなしです♡
いかがでしたか?
前編&後編にわたり「THE TREAT DRESSING」代表取締役 山城さんのリアルな仕事と子育てについて迫りました!
仕事も精一杯楽しみながら、お休みの時は子どもたちと思いっきり楽しみ、親子の絆を深める山城さん。仕事に対する〈責任感の強さ〉と、母になっても仕事で〈夢を追い続ける姿〉はとても魅力的ですよね!
だからこそ、世界のファッション業界から注目されるのではないでしょうか。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。