「育休取らせてください!」会社で初の育休取得はパパ?!《前編》

Baby&Kids / Life style

「一生のお願いです!私に育児休業を取得させてください!」と役員にプレゼンをして、1ヶ月の育休を取得したパパがいます。

そんな前代未聞の育休パパは、どうして育休を取りたいと思い、どのような育休期間を過ごしていたのでしょうか?

一時、育休についてマイナスなイメージが広がってしまったこともありましたが、ポジティブな育休にも焦点が当たるべき!

ということで4yuuu!編集部は、会社の役員に直接プレゼンして育休を取得したパパに、インタビューをしてきました。

前編では、育休取得までの道のりと育休中の過ごし方についてお聞きしていきます。

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2016.06.04

「一生のお願いです!私に育児休業を取らせてください!」

渋谷にオフィスを構えるIT企業『アイモバイル』の社員、松村さんは、現在31歳。

1歳年上の奥さまは専業主婦で、奥さまとは、松村さんが20歳の時に、大学の友人の繋がりで知り合いました。

寺社巡りという共通の趣味のおかげもあり、意気投合。その後、同棲期間を経て、松村さんが25歳の時に結婚。

28歳の時に第一子(女の子)を、31歳になり第二子(女の子)を授かりました。

『アイモバイル』は、設立9年目の成長著しいweb広告企業。平均年齢28歳と若く、育休を取ったことがある社員の方はいなかったそうです。

ある想いがあり、育休を取得しようと思った松村さんは、会社の役員へプレゼンを行いました!

なぜ育休を取ろうと思ったのか?

4yuuu!:なぜ育休を取ろうと思ったのですか?

松村さん:
「自分のライフプランを考える上で、育休を一回は取りたいと以前から考えていたんです。

僕は”働く=家族のため”と考えていて、家族との時間を幸せにするために働いているという意識があるんです。

家族を中心に考えている僕にとって、子供が生まれるというのは人生で1番のイベントだったんです。

しかも、facebook創設者のマークザッカーバーグ氏なども育休を取っていたなど、世間的にも育休を取ることについて肯定的な流れもありますし、上司からも『提案してこい』というポジティブな反応を感じていました。

その際、ただ単に育休を取りたいと申し出るのではなく、会社に対しての誠意と育休を希望する過程を伝えたいと思い、プレゼン資料を作ったんです。」

松村さんが作成した資料の一部がこちら♪

松村さん:
「僕自身、共働きの両親の元で育ち、子育てに関しても男女平等であるべき、と以前から思っていました。

育休を取りたいと思った1番のきっかけは、長女を外で遊ばせてあげたいと思ったことでした。

次女が新生児の内は、妻は1ヶ月間外出できないので、保育園に通っていない長女を思いっきり遊ばせたり、向き合ったりしたいと思ったんです。

実家は両方近いのですが、なかなか助けを借りることができなかったので、育休を取ることができて、本当に感謝しています。」

4yuuu!:育休を取ることになって、奥さまの反応はどうでしたか?

松村さん:
「喜んでいました!その反面、妻は、僕が平日の仕事で疲れて、土日にダラダラしているのを見ていたので、育休中にきちんと動けるのかな?と若干、不安はあったようです。笑」

育休パパの《育休中の1日の流れ》

育休が始まってからの、松村さんご家族の1日の流れを教えていただきました。

6:30  起床
     洗濯(夫婦で早く起きた方)
     朝ごはん作り(夫婦で手があいている方)
7:00  長女起床
     朝ごはん・着替え
8:30  パパと長女で公園へ
     ママと次女は家で過ごす
11:00  ママ昼食づくり
12:00  パパと長女帰宅・昼食
13:00  長女お昼寝
    パパは仕事対応
15:00  外遊び
17:00  家族全員でお風呂
17:30  ママ夕食づくり(パパは子供と遊ぶorパパが夕食を作ることも)
18:00  夕食
18:30  パパ洗い物
19:00  おうち遊び
20:00  長女寝かしつけ・絵本読む
     パパも一緒に就寝
0:00  パパは起きて仕事対応

育休パパの《家事・育児の分担》

4yuuu!:育休に入る前に、家事や子育ての分担について、話し合ったりしましたか?

松村さん:
「家事の分担に関しては、かなり話し合いましたね。育児に関しては、僕が長女担当、妻が次女担当になるようにしました。

とにかく僕は、長女に愛情を注ぐことに専念しましたね。外遊びにたくさん連れて行くのもそうですし、言葉でも積極的に『めっちゃ好き!』と気持ちを伝えていました。

それは育児休暇でなくても変わりませんが。そのおかげか、長女は赤ちゃんがえりは一切しなかったですね。」

4yuuu!:2人目が生まれると上の子が赤ちゃんがえりする、というご家庭は多いと思うのですが、それが無かったのはすごいですね!寂しいと感じることがなかったのかもしれませんね。

育児休暇中の娘さんの反応はいかがでしたか?

松村さん:
「最初は『パパ会社は?今日はいかないの?』」と不思議そうでしたが、すごく嬉しそうでした。

でも、育休の後半は『もうパパいい!ママがいい!』とちょっと邪険に扱われました。笑」

4yuuu!:家事はどのように分担されていましたか?

松村さん:
「基本的に僕は長女のケアに専念することにしていたので、長女を優先に動いていました。

その中でも、洗濯や朝食づくりは妻と半々、洗い物や水まわりの掃除は、僕がしていましたね。」

4yuuu!:育休中に奥さまと衝突することなどはありませんでしたか?

松村さん:
「最初の1週間は、妻とちょっともめることもありました。

例えば、妻はご飯を作りながら片付けたりと効率よく動くことができますが、男性って難しかったりするんですよね。

バババーっと作って、全て終わってから片付けるつもりが、『今の内に片付ければいいじゃない!』と言われてしまったり……。

それから僕が料理をする際、調味料など、何がどこにあるかがわからないので、いちいち妻に聞かなくてはいけなくて、妻がちょっとイライラしていました。笑

擦り合わせの期間がかかりましたね。1週間ほどして僕が場所を覚えたら、落ち着きましたけど。

妻も協力的だったので、何か摩擦が起きても喧嘩ではなく、どうしたらうまくいくかを冷静に話し合って解決しました。」

育休パパの《公園でのパパママとの交流》

4yuuu!:公園って、ママたちの輪ができていたりしますが、松村さんはどうしていましたか?

松村さん:
「僕は、公園にいるママたちと普通に会話できるタイプですね。

共通の話題は、やっぱり子供や家事の話などです。いつも家事で気になっていることを聞いてみたり、子供のことについて聞いてみたり。

また、『何歳ですか?』は万能な言葉です。スコップを貸して欲しそうな子がいたら『使う?』と話しかけてあげて、そのままその子のママにも話しかけてみたり。

反対に、パパに話しかける方が緊張しましたね。」

4yuuu!:素晴らしいコミュニケーション能力ですね!

松村さん:
「とんでもないです。あ、でも育休中にパパ友が3人できました。

マンションが同じパパなのですが、一緒に公園に行ったり、家族ぐるみで遊びに行ったりします。時には、パパ同士と子供同士だけで遊びに行くこともあります。」

4yuuu!:なんだか、ママ友みたいですね!笑
やっぱりパパ友関係って、ママ友関係よりサッパリしているのでしょうか?

松村さん:
「確かに、一緒にご飯に行ったりとかはしないですね。共通の目的がないと集まったりもしないです。

『今から公園行くんですが、行きますか?』とメールして、予定が合えば一緒に行く感じです。ちなみに、お互いの呼び方は”◯◯ちゃんパパ”です!笑」

4yuuu!:なんだかママ友同士みたいで、ちょっぴり笑ってしまいますね!子育てを楽しまれていて、素敵です。

いかがでしたか?

ご家族への愛情で溢れている松村さんの、育休取得までの道のりと、育休中の様子をご紹介しました。

次回は、育休後のご家庭の変化や、職場の人事の方からもお話を聞いていきます。お楽しみに♡

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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