【リアル給与明細】37歳、合成樹脂加工の場合
プロフィール
37歳、男性
製造業の合成樹脂加工
▼現状
3ヶ月目。
主な業務は成形機による合成樹脂製品の各種検査及び成形機のメンテナンス。
労働時間は月176時間、残業はなし。
【相談内容】給料が低く、最近の物価上昇に対応できません。今後どのように生活したらよいでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
現在の給与を年代別と職種別で比較
相談者さんは合成樹脂製品の検査や成形機のメンテナンスをされており、年収は約246万円。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、35〜39歳男性の平均年収は約549万円*。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」における男性のゴム・プラスチック製品製造従事者の平均年収は約469万円*であるため、相談者さんの年収はかなり少額となっています。
まだ転職されてから3ヶ月程度であり、賞与も支給されていないとのことで、年収が低いのはある程度仕方ないのかもしれません。
*……参考:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
相談者さんは、つい無駄遣いをしてしまうとのこと。
さらに転職などにより収入が低い状況から抜け出したいものの、ご自身に合った仕事がわからないと悩んでおられます。
収入を増やす方法としては、転職のほかにも副業や資産運用による金融所得などがありますが、まずは必要な収入額を把握するところから始めましょう。
将来の支出額を基に必要な収入額を把握しよう
必要な収入額の把握に一番有効な方法は、ライフプランの作成です。
ライフプランとは一生涯の計画のことで、計画どおり進んだ場合の支出額を基に必要な収入額を把握できます。
「必要な収入額」に老後の生活資金も含めることで、大きな不安を抱えずに日々を過ごせるでしょう。
ライフプランを立てる場合は金融や社会保障制度などの知識が必要となるため、ファイナンシャルプランナーなどへの依頼が一般的です。
その場合、費用も時間もかかります。
もっと手軽に必要な収入額を把握したい場合は、ひとまず今後10年間の計画を立ててみましょう。
10年分の生活費及び、結婚や出産、住宅や車の購入など想定されるイベントごとの支出額を基に、必要な収入額を算出します。
ライフプランと比べて短期間の計画であるため、比較的正確な必要額を把握できますよ。
ただし、老後の生活資金など10年以上先の計画は反映されていないため、いずれは必要な収入額を見直さなければなりません。
ライフプランや10年間の計画で必要な収入額を把握したうえで、その金額を確保できるような仕事を選びましょう。
長く働き続けるためにも、収入額だけではなく自身のやりがいや社会貢献なども考慮してくださいね。
まとめ
・収入を増やす方法は転職、副業、金融所得の3つ。
・まずはライフプランを立てて必要な収入額を把握して。
・ライフプランの作成が困難な場合、まずは今後10年間の計画を。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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