【リアル給与明細】56歳、事務職の場合
プロフィール
56歳、男性
サービス業事務職
年次1年目
▼現状
仕事内容は、資料作成、書記。
労働時間は月198時間、残業は月に約22時間。
ボーナスは支給なし。
【相談内容】ボーナスがまったくなくてツライです……。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は適正額?
質問者さんは、現在のお給料体系に不満に感じているのですね。
では、質問者さんのお給料が適正なのかどうかを見ていきましょう。
質問者さんのお給料を年収で換算すると、約400万円。
一方、事務職として働く50代後半の方の平均年収は、ボーナス込みで395万円ほどと見込まれています。
*……参考https://shukatsu-mirai.com/archives/67194#i-1
質問者さんの場合はボーナスの支給がないものの、月々の給与額が大きいため平均年収を上回っているようです。
不満を感じるお気持ちはよく分かりますが、年間の総支給額から考えると質問者さんのお給料は平均よりやや高めの水準と言えます。
ボーナスなしの会社で働くメリットはある?
質問者さんはボーナスがないことを気にされていますが、実は優良企業の中にはボーナスを意図的に設定しないところもあります。
その理由は、ボーナスではなく月々の基本給を高く設定することで、利益を従業員に還元しているからです。
ボーナス支給は会社に絶対の義務がないため、業績が悪化すると支給されないこともあります。
しかし、基本給は会社の都合で減額できないため、高く設定することで従業員に一定の賃金が保証されます。
一部の人は「ボーナスは当然もらえるもの」と考えるかもしれませんが、厚生労働省の調査によると、ボーナスを支給している会社は約70.5%。(※令和4年年末賞与)
つまり、約3割の会社はボーナスを支給していません。
*……参考https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/2302p/dl/pdf2302p.pdf
経営不振が理由でボーナスを支給できない会社もありますが、従業員のためにあえてボーナスを設定せず基本給を高くしている場合もあります。
このような理由から、会社の良し悪しをボーナスの有無だけで判断するのは避けた方が良いでしょう。
まとめ
・質問者さんの現在の年収は平均よりもやや高めの水準です。
・優良企業の中にはあえてボーナス設定をしない会社も。ボーナスの有無だけで会社の良し悪しを判断するのは避けて。
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