【リアル給与明細】32歳、飲食営業の場合
プロフィール
32歳、女性
飲食の営業
▼現状
仕事内容は、店舗運営に関する業務全般(調理、接客、店舗数値管理、食材管理、人材育成等)。
労働時間は月222時間、残業は月に約55時間。
ボーナスは80万円程度。
【相談内容】育児を控えていることを考慮すると、お給料を下げず拘束時間を短くしたいです。転職すべきでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
育児中にお給料を下げない方法はあるの?
質問者さんは、育児を控えているので仕事の拘束時間を今より短くしたい、でもお給料が下がるのは嫌だと考えているのですね。
結論から言えば、質問者さんのお勤め先が裁量労働制を取り入れていればお給料ダウンは避けられるかもしれませんが、残念ながら現実的には難しいです。
裁量労働制は、あらかじめ決められた労働時間を働いた場合に、その時間分の給与が支払われる制度です。
この制度が取り入れられていなくても、時短勤務でもフルタイムで働く社員と同等の成果を上げれば、公平な給与が支給される可能性があります。
ただし、質問者さんの現在の勤務時間は月277時間と非常に多いため、拘束時間がお給料と直結している可能性が高いです。
勤務先に裁量労働制や同等の規定がない場合は、育児で労働時間が減った場合に現職でのお給料ダウンは避けられないでしょう。
育児を控えている女性のベストな転職タイミングは?
では、育児を控えている女性にとってベストな転職タイミングはいつなのでしょうか?
就職先がどの程度配慮してくれるかや、質問者さんのご家族の育児サポート体制にもよりますが、一般的には育児中の女性が転職しやすい時期は、子どもが4〜5歳になってからといわれています。
妊娠中に転職活動をしても、すぐに長期的な休暇に入ることが分かっているため、採用につながりにくいのが現実です。
また、0〜3歳の子どもは体調を崩しやすいこともあり、周囲のサポート体制が手厚くないと転職活動に十分な時間を割くことは難しいでしょう。
人生には、お金の増やし時と減り時があります。
子どもが4 〜5歳になるまでは「お金の減り時」ですので、この時期に一時的に所得が減るのはある程度許容せざるを得ません。
出産前や、転職後の「お金の増やし時」にしっかり貯蓄で備えて、この時期を乗り切りたいですね。
まとめ
・労働裁量性を採用している会社であれば、育児中にお給料を下げずに働くことは可能です。
・ベストな転職タイミングは子どもが4〜5歳になってから。
・お金には増やし時と減り時があります。長い目で見て、賢く備えましょう。
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