【リアル給与明細】46歳、医療事務の場合
プロフィール
46歳、女性
クリニックの医療事務
▼現状
仕事内容は、クリニックの受付、会計。診療報酬請求事務。経理。
労働時間は月184時間、残業はなし。
ボーナスは35万円程度。
【相談内容】給与に不満はありますが、医療事務はお給料が安いので転職しても変わらないと思っています。子どもの奨学金返済が始まり、家計に余裕がありません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、医療事務の仕事はお給料が安いと感じているのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約300万円になります。
一方、dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収 /生涯賃金)【最新版】」によると、医療事務の平均年収は約291万円です。
*……参考https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/?ac=1&ac=2&ac=3&ac=9&ac=10
このことから、質問者さんのお給料は、平均とほぼ同水準と言えそうです。
奨学金の返済負担を軽減する方法とは?
質問者さんは、お給料が安く、お子さんの奨学金の返済に不安を感じているのですね。
奨学金返済の負担を軽減するためのアドバイスをお伝えします。
奨学金返済の計画
奨学金の返済には、定額返還方式と所得連動返還方式の2つがあります。
定額返還方式は毎月一定額を返済するもので、安定した収入がある場合に適切です。
所得連動返還方式は収入に応じて返済額が変動するため、収入が減った場合でも負担を軽減できます。
今の収入状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
返済期間と繰り上げ返済
奨学金は最長で20年かけて返済できますが、早めに返済することで利息を減らせます。
特に有利子の奨学金は、繰り上げ返済を行うことで総返済額を減らす効果が高いです。
転職で収入増
医療事務の給料は職場によって差があります。
厚生労働省の「第24回医療経済実態調査の報告(令和5年実施)」によると、個人クリニックの平均年収は約272.4万円ですが、国立病院では606.3万円、公立病院では504.0万円と高い傾向に。
職場を変えることで、収入の大幅アップが期待できますよ。
*……参考https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/24_houkoku_iryoukikan.pdf
子どもにも協力を依頼
奨学金はお子さんが受けたものですから、可能であればお子さんにも返済を手伝ってもらうことを検討してみましょう。
少しでも協力してもらうことで、家計の負担が軽減されます。
これらの方法を組み合わせて、無理のない範囲で奨学金返済を進めましょう。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料額は、平均よりもやや高めの水準です。
・奨学金返済の負担を軽減するために「奨学金返済の計画」「返済期間と繰り上げ返済」「転職で収入アップ」「子どもにも協力を依頼」を検討してみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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