カニの種類と美味しい時期
カニの種類は、世界に約8,000種あるといわれています。
その中で、日本で食べられているカニは主に以下のような種類です。
- ズワイガニ
- タラバガニ
- 毛ガニ
- 花咲ガニ
- 紅ズワイガニ
- ワタリガニ
- クリガニ
それぞれに旬の時期は異なりますが、冬の味覚のイメージですよね。
多くの種類は11月〜3月に美味しい時期を迎えます。
でも、通年食べられるカニや、夏に美味しいカニの種類もあるのです。
カニの種類ごとに詳しくご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
通販でカニをお取り寄せするときの選び方
近年では、カニ料理店やカニ食べ放題ができる日帰りツアーなどが人気です。
でも、通販でも質の高いカニをお取り寄せすることができます。
選び方のポイントは以下です。
- すべての部位を食べたい人はカニ姿、手軽に楽しむなら脚のみを選ぶ
- 好みの味や調理方法からカニの種類を選ぶ
- 杯数が少なく分量が重いものを選ぶ
- 身の詰まった堅カニを選ぶ
- カニのブランドによっては漁解禁の時期に合わせて注文する
カニのブランドや種類ごとの味の特徴、おすすめの調理方法は、このあとご紹介していきます。
ぜひあわせてチェックして好みのカニを選んでみてくださいね!
旨みたっぷり『ズワイガニ』
まずは、定番の3大カニをご紹介します。
- ズワイガニ
- タラバガニ
- 毛ガニ
最初にご紹介するのは、カニの代表『ズワイガニ』です。
体にトゲが少なく、細長い脚を持つのが特徴のズワイガニ。旨み・甘みがたっぷりで、濃厚なカニみそを楽しめます。
刺身やしゃぶしゃぶ、茹で・蒸し・焼き、鍋など、さまざまな調理法で楽しめるのが嬉しい種類です。
カニシーズンは11月6日から!
ズワイガニ漁の解禁日は、例年11月6日。
カニシーズンは、11月6日の解禁日〜3月20日までです。
また、メスガニは産卵を行なうことを考慮し、漁の期間は11月6日〜1月20日(承認漁業等の取締りに関する省令)となっていて、オスガニよりも短く設定されています。
さらに若い水ガニは、1月20日から2月28日までと短い期間しか獲れません。
なぜカニ漁の期間が限定されているかというと、漁獲量が大きく減少しているためです。
最も多く水揚げされていた昭和40年ごろに比べ、昭和60年代には10分の1まで減ってしまったのです。
そのため、国の省令や漁業者の自主的な規制がされるようになり、積極的に資源管理に取り組まれているのです。
もしズワイガニを楽しみたいのであれば、この時期に通販でお取り寄せしたりツアーに参加したりすると良いでしょう。
ズワイガニの名産地
ズワイガニの名産地は、以下のようになっています。
- 兵庫
- 京都
- 鳥取
- 島根
- 石川
- 福井
- 新潟
また下記のように地域によってさまざまな名前で呼ばれ、ブランド化されています。
- 山陰地方(兵庫・京都・鳥取・島根):松葉かに(オス)、セコガ二(メス)
- 京都:間人(たいざ)ガニ、舞鶴かに
- 兵庫:柴山ガニ・津居山かに
- 福井:越前ガニ、セイコガニ(メス)
- 金沢:加能ガニ、香箱ガニ(メス)
- 富山:香箱ガニ(メス)
ズワイガニがそれぞれの地域で愛されていることがうかがえますね。
カニシーズンはどの地域も同じで、11月6日〜3月下旬に美味しいズワイガニを食べることができます。
食べごたえ抜群『タラバガニ』
体が大きい『タラバガニ』は、カニの王様とも呼ばれています。全身がトゲトゲしていて、太い脚をしてるのが特徴です。
そして実は、生物学上はヤドカリの仲間!カニの脚は10本ですが、タラバガニは8本しかありません。
あっさりとした味わいで、カニをたくさん食べたい方におすすめの種類です。
カニ鍋や塩茹でするのが美味しい食べ方。カニみそはあまり美味しくなく、購入しても取り除かれています。
旬の時期は年に2回
タラバガニの旬は年に2回あり、味の特徴も異なります。
- 4月〜6月:甘くて美味しい
- 11月〜2月:身入りが良い
タラバガニは、暖かくなってくると海底から海岸に上がってきます。
この習性を利用して、4月から漁が行なわれるのです。甘みが増し、美味しく味わえる時期です。
また脱皮を繰り返して堅カニになる11月〜2月は、身が詰まって食べ応えがあります。
タラバガニの名産地
実は、日本で流通しているタラバガニは、ほとんどが外国産。ロシアやカナダ、アラスカ産のものが多いのです。とくに寒い国であるロシアでは、1年を通して水揚げが行なわれています。
国内でタラバガニが水揚げされるのは、北海道のみ。
年々水揚げ量が減少していることもあり、北海道産のタラバガニは貴重です。
甘くて濃厚『毛ガニ』
3大カニのなかで最も体の小さな『毛ガニ』。身が少なめで食べにくさはあるものの、甘みの強い味わいを持つ高級品です。
カニみそも濃厚でコクがあるので、カニみそも楽しみたい方におすすめの種類です。
焼き・蒸し・塩茹でなどのシンプルな調理法で、美味しく味わうことができます。
美味しい時期は漁獲地で異なる
毛ガニは1年を通して、北海道のさまざまな地域で漁を行なっています。
- 春:オホーツク海
- 夏:噴火湾
- 秋〜冬:釧路、根室沖
- 冬〜春:日高沖
そのため、基本的には年中毛ガニを楽しむことができます。
中でもおすすめは、真冬の12月〜2月ごろに獲れる毛ガニです。
オホーツク海側では真冬になると、流氷とともにカニのエサとなるプランクトンもやってきます。その栄養をたくさん摂った毛ガニは、身入りが良くなり美味しくなるのです。
食べたい時期に合わせて産地を選ぶと、美味しい毛ガニに出会えるでしょう。
毛ガニの名産地
毛ガニの主な産地は、北海道。前述の通り、1年中水揚げされています。
そして、岩手県も北海道に次ぐ毛ガニの名産地です。
岩手県では冬の時期に水揚げされていて、12月〜4月に毛ガニを楽しむことができます。
毎年2月〜3月には「宮古毛ガニ月間」があり、宮古市内のお店やオンラインで、新鮮な毛ガニを購入することができますよ。
ほかにもある!美味しいカニの種類と美味しい時期
ここまでご紹介した3大カニ以外にも、美味しいカニの種類はいくつかあります。
ここでは、花咲ガニと紅ズワイガニをご紹介しましょう。
貴重な品種『花咲ガニ』
『花咲ガニ(はなさきがに)』は、北海道根室市の花咲港で水揚げされることや、花が咲いたように鮮やかに変色することから名付けられたそう。太いトゲが体全体を覆っているのが特徴です。
生息域が狭く捕獲量の制限もあるため、希少価値が高いカニとして知られています。
濃厚な味わいで油分が多いので、たくさん食べるよりもじっくりとカニを味わいたい方向けかも。
塩茹でや焼きガニのほか、美味しいダシが出るので鉄砲汁やお鍋もおすすめです。
そんな花咲ガニの旬は、カニには珍しく7月〜9月。
毎年この時期に漁が解禁され、甲長8センチメートル以上のオスのみ捕獲されます。
根室近郊以外ではほとんど市場に出回っていないため、ぜひ通販で購入したり、ふるさと納税の返礼品で選んだりしてみてくださいね。
安く味わうなら『紅ズワイガニ』
『紅ズワイガニ』は、ズワイガニによく似ていますが、茹でる前から赤いのが特徴です。
また、兵庫県の香住漁港で水揚げされる紅ズワイガニを「香住ガニ(かすみがに)」と呼び、人気を集めています。
ズワイガニに比べ、水分が多く身の詰まりも少なめ。そのため、比較的安い価格で購入できます。
でも十分に美味しいので、金額を気にせずにカニを食べたい方におすすめです。
塩茹ででシンプルにいただくと良いでしょう。
紅ズワイガニの解禁日は毎年9月1日。翌年5月末まで水揚げされるので、比較的長く楽しむことができますよ。
実は近所にあるかも!?カニが楽しめる飲食店
美味しいカニをお取り寄せしたり、旅行先で旬のカニを堪能したりと、カニの楽しみ方はいろいろ。
近くに名産地がなくても、各地のカニを提供している飲食店は意外と多いかも。
蟹専門店でなくても、漁解禁に合わせて、期間限定で「蟹メニュー」「蟹コース」を扱うお店もありますよ。
カニのシーズンに合わせて、カニを扱う郷土料理のお店・居酒屋・料亭などの近所の飲食店におでかけしてみるのもおすすめです♪
カニはそれぞれの美味しい時期に楽しんで♡
カニは、種類やブランドによって食べられる期間や旬の時期が異なります。
期間が限られているからこそ、できるだけ美味しいカニを味わいたいもの。
ぜひこの記事を参考にして、美味しいカニに出会ってくださいね。
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