親子で歌いたい童謡〜春編〜①春が来た
最初にご紹介する童謡は、多くの世代の方が子どもの頃に歌ったことがきっとある「春が来た(はるがきた)」です。
1910年(明治43年)から尋常小学校の音楽の教科書に掲載され、現在でも子どもたちに歌い継がれている歌です。
1番の歌詞は、きっと忘れずに覚えているという方が多いのでは?
でも実は、3番まで歌詞があります。
1番
春が来た 春が来た どこに来た
山に来た 里に来た
野にも来た
2番
花がさく 花がさく どこにさく
山にさく 里にさく
野にもさく
3番
鳥がなく 鳥がなく どこでなく
山で鳴く 里で鳴く
野でも鳴く
花が咲いたり鳥が泣いたりと、まわりに春の訪れを感じられる変化がないか、お子さまと探しながら歌ってみてはいかがでしょうか。
親子で歌いたい童謡〜春編〜②春の小川
「春の小川(はるのおがわ)」は、1912年(明治45年・大正元年)に発表された文部省唱歌。こちらも100年以上親しまれてきた童謡です。
時代に合わせて2度ほど歌詞が変わったそうですよ。
現在の歌詞はこちら。
1番
春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら
2番
春の小川は さらさら行くよ
えびやめだかや 小鮒の群れに
今日も一日ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら
小川やそのまわりの景色の春らしい変化を歌っています。
都会では少し難しいかもしれませんが、春の小川を想像しながらお子さまと歌ってみてください。
親子で歌いたい童謡〜春編〜③朧月夜
「朧月夜(おぼろづきよ)」は、1914年(大正3年)から尋常小学校の音楽の教科書に掲載され、現在でも小学校の音楽の教科書に採用されることの多い童謡です。
1番
菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端は
霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
2番
里わの火影も 森の色も
田中の小路をたどる人も
蛙のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧月夜
歌に出てくる景色がまるで目の前に広がるような、そんな感覚になるのではないでしょうか。
親子で歌いたい童謡〜春編〜④ちょうちょう
「ちょうちょう」の原曲は、ドイツの1800年代の古い童謡と言われています。
もともとの歌詞は、子供が旅に出て成長して故郷の母の元に戻ってくるという内容でしたが、日本では独自の歌詞が付けられ、1881年文部省発行の小学唱歌集に「蝶々」として掲載されたものが、現在まで歌い継がれています。
当初は、歌詞が4番まであったようですが、現在はシンプルに1番だけが残されています。
ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ
菜の葉にあいたら 桜にとまれ
桜の花の 花から花へ
とまれよ遊べ 遊べよとまれ
幼稚園や保育園でもよく歌われていますね。
親子で歌いたい童謡〜春編〜⑤さくらさくら
最後にご紹介する童謡は、日本の伝統的な春の歌と言っても過言ではない「さくらさくら」。
なんと、江戸時代から箏の曲として、子ども向けにあったそうですよ。
さくら さくら
やよいの空は 見わたす限り
かすみか雲か 匂いぞ出ずる
いざや いざや
見にゆかん
メロディーだけでも、これぞ日本!というようなイメージを持っているママも多いのでは?
子どもたちにも日本の歌にたくさん親しんでもらいたいですね。
ぜひ、春のこの時期、おうちで過ごす時間などにお子様と一緒に春をテーマにした童謡を口ずさんでみてはいかがでしょうか。
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