トレードオフを夫婦の中でどうする?解決策で導入した〈金曜制度〉とは
現在、澤木さんは単身赴任中とのことで、仕事と子育てとの両立はどのようにしているのかを伺いました。
澤木さん
「現在、単身赴任で仕事をしているため、仕事が終わったらすぐに保育園のお迎えに駆けつけます。
そこから時間の流れが娘の〈ゆっくりペース〉になり、娘と一緒にゆっくり帰って、ご飯を用意します。家に戻ると、20時近く。その後の夕食にお風呂に絵本に、寝つくまでべったりしています。
平日に子どもと過ごせる時間は、一日のうちの数時間。
【子育てが仕事の息抜きで、仕事が子育ての息抜き】になっている私にとって、とても幸せな時間だと感じます。
しかし、その一方で仕事のメンバーとの時間が少なく、何に悩んでいるのかなど、メンバーの本音もゆっくり聞いて、もっと向き合ってあげたいので、メンバーとの"飲みニケーション"も大切にしたいなとも思っていました。
そこで今年から『毎週金曜は保育園のお迎えはパパの日』と決め、金曜の夜は大切なメンバーやお客様との会食、そして家族で食卓を囲む時間に充てています。
主人も同じリクルートグループで、同じマネージャーという立場なので、仕事に対する理解があり、フレックスタイム制を活用し、16:30には関西にある会社を出てくれています。
一方を取ればもう一方を失う"トレードオフ”を夫婦の中でどうするのかが、我が家では大事なポイント。常にコミュニケーションを取って、二人で解決しています。
『男だから女だから』と役割を決めることに私自身とても違和感を感じていて、同じポジションでやっているなら、子育てもシェアしたいと思いますね。
平日は私が仕事と子育てを両方頑張るから、金土日は主人が担当。主人は寛容で、土日も家事をしてくれています。いや、ただやらせているだけかもしれませんけど……(笑)」
働くママの毎日を上手にまわす〈時短テクニック〉と大事にしている〈こだわり〉
働くことも、子育ても上手にこなされている澤木さんに、働くママだからこそ毎日を上手にまわす〈時短テクニック〉と仕事と子育てで大切にしている〈こだわり〉について伺いました。
澤木さん
「時短テクニックとしては、ルンバの活用です。毎朝、出勤前にルンバを起動させることで、帰宅した時にはキレイになっているのはありがたいですし、気持ちがいいです!しかし、洗面所をやり残ししている時はたまに落ち込みますけど……(笑)
そして、次の日のご飯は前日に作っています。自宅に帰って、すぐにご飯が食べられた方が、私も娘も機嫌が悪くならないので。
他には、電車の中の時間の活用ですね。
メールや業績管理が携帯で全てできるようになったので、移動時間の計40分近くをその時間に充てています。そうすることで、会社に着いたら、おだやかに仕事を始められます。
仕事で大切にしていることの1つ目は、【周りへの方への感謝】です。
それぞれの役割を担っていますが、私が時短で帰ってしまうので、メンバーにしわ寄せがいっているかもしれませんし、もちろん迷惑をかけてしまっていることもあると思います。だからこそ、一緒に働いているメンバーへの感謝の気持ちを言葉にして伝えるようにしています。
2つ目は【恩を送ること】。私が失敗しても壁にぶつかっても、歴代の上司は育てることにこだわってきてくれたおかげで、今の自分がいると思います。
『恩を返す』のは当たり前ですが、『恩を送る』ことにこだわっています。お客様にも育てられたので、そのお客様への感謝を異動先でもしっかりお返しできるよう、メンバー一人ひとりがお客様の経営課題を解決すべく、お客様に合った提案ができるように教育しています。
3つ目は【育てること】。子育てをしてるからこそ、仕事に反映できているとつくづく思います。
今は、関わっているメンバーをどれだけ成長させられるかを大切にしています。正直、独身時代はそこに関してはこだわれず、業績を出すことに注力してばかりでした。
娘が生まれて、人が育っていく喜びを初めて感じ『育てるってこういうことなんだ』と腑に落ちました!娘はあまり話せないですし、理解しているかもわからないですが、メンバーとはしっかりコミュニケーションが取れて、意思疎通ができます。
人それぞれ強みや弱みは違いますし、willもwantも違うので、一人ひとりにとことん向き合ってそのメンバーの強みを伸ばし、成長をサポートするようにしています。育てるって、まさに"give and give”ってことなんですよね。
プライベートに関しては、【家族との時間を大事にすること】。
家族と過ごせる時間は少ないので、ついつい楽をしたくなりますが『娘が食べるご飯は平日においては絶対作る!どんなに仕事で疲れていても買わずに作る!』と食には対してはしっかりと意識しています。
そして、作ったご飯は二人で必ず食べるようにしています。そうすることで、離れている時間が長くても、母娘の時間を大切に過ごせて、お互いに小さなことに幸せを感じられています。
そして、“褒めちぎって育てること”も大切にしています。もちろん、我が子は可愛いですが、可愛いだけでなく、イライラすることもあります。
イライラした時こそ、その感情を抑え『こんな時期も今だけ。逆に面白いと思おう!』と前向きに転換して、気持ちを穏やかに保つよう日々修行中です。
気持ちをすぐに切り替えて、きちんとできたらたくさん褒めるようにすることで、できることに対しての自信にも繋がると思いますし、余裕がなくても、"褒めて伸ばすこと"にこだわっていきたいです。
やはり感情的に怒ると嫌悪感でいっぱいになり、娘が寝た後に後悔してしまいます。褒めたらお互いに気持ちよく過ごせるので、自分の気持ちのためにも怒らないように気を付けていますね。」
母として、女性として、今後目指しているビジョン
澤木さんの“母として、女性として、今後目指しているビジョン”をお伺いしました。
澤木さん
「母としては、娘にとって〈私の母と同じような母親〉になりたいですね。
とはいえ、私の母は専業主婦で、全ての母の時間を娘である私にかけてくれていたので『仕事が子育ての息抜きで、子育てが仕事の息抜き』と思っている私とは子育て法が異なりますが、どんな時でも私の味方で、応援し、無償の愛で包み込んでくれていた母のような存在でありたいと思っています。
親になってから、母親の愛情について深く考えさせられました。
ビジネスパーソンとしては、ポジションによって影響度やどこまでチャレンジできるのかが違ってきますので、どれだけ社会に対して価値を発揮できるのか、チャレンジしていきたいですね!
未来をより明るくするためにも、もっと自分ができることをやっていきたいです。まだまだ知識習得段階なので、まず今は自分を磨き、社会や今向き合っている業界の価値を変えられる存在になれるように努めます。
今は美容業界の『ホットペッパービューティー』を担当していますので、そこを絡めてお話しすると、2つチャレンジし続けたいことがあります。
1つ目は【お客様の経営パートナー】で在りたいです。
『ホットペッパービューティー=集客メディア』というイメージがあると思いますが、実はそれだけではないんです。
集客は美容室経営の中の一つでしかないので、全体的にサポートできるように、集客パートナーだけでなく、サロンボードという経営管理をしているシステムを無料提供していたり、顧客管理、スタッフ育成、どこに出店するのかなど全体的にサポートしたいと思っています。
社内の営業メンバーに対しては集客提案だけでなく、“経営のどこに課題があるのか?”を会話できるよう、営業メンバーの育成をしています。
2つ目は【美容業界全体を盛り上げていきたい】と思っています。
美容室はコンビニより多く、約24万件もある厳しいマーケットです。髪を切ること、髪型を変えることなどの美容業は、とても素晴らしい仕事だと思うのですが、厳しいマーケットなので経営が大変です。
美容業界で働いている人の社会的地位が高くなり、彼らがもっと働きやすい環境に改善していきたいです。
日本の美容技術は世界にも通用するものだと思うので、美容が日本の産業として認められるようにお手伝いしていけるような存在になりたいと思っています。
『私たちの思いが世間に伝わっているのか?』と言うと、まだまだ本当にこれからだと思います。美容業界をリードする青山・表参道エリアを任されているからこそ、先頭をきってマーケットを伝えていくのが使命だと感じています。」
同じように頑張っているママへメッセージ♡
最後に、澤木さんのように頑張っているママにメッセージをお伺いました。
澤木さん
「“母は強し!”です。
会社員ママだからといって、既存の型にハマる必要はないですし、会社員ママだからこそ、ママになっていくであろう後輩のためにも道を切り開く使命があると思います。
ママは出産を経験しているからこそ、土壇場でパワーを発揮できるかもしれないですしね。
子供を愛し、育てているから、人を育てるという役割のある管理職ポストは適任だと母になって思います。
まだまだママの働き方が確立されていない今だからこそ《自分が輝ける働き方=自分の中での正解》を創れる1人1人でありたいですね。」
働くママでも使いやすい『ホットペッパービューティー』♡忙しいママの隙間時間にオススメ!
『ホットペッパービューティー』では、働くママでも使いやすい大人層向けのコンテンツが充実しています。
ママさんでも使えるようなサイト仕様になっていて、子連れで行けるサロン、トリートメントが自慢のサロン、グレイカラー・白髪カバーが得意なサロンなど、誰でも簡単に検索ができるようになっています。出産したら髪がパサついたり、白髪が出てきたなどの悩みが出てきますが、そんな方にもピッタリです。
忙しいママでも「ちょっと空き時間ができた」と思ったら、ネットで即予約ができてしまうというのも嬉しいですね!なんと、直前の"1秒前”までの予約が可能なのだそう。
隙間時間を使って、ママがキレイになれるマッサージ・ネイル・エステなどが即予約ができるので、ぜひ利用したい時短アイテムです。「キレイになりたい!」と思っているママのみなさん、『ホットペッパービューティー』を利用してみてくださいね。
意外と、自分のことを後回しにしてしまいがちなママ。キレイになるだけで、ご主人に優しくなれたり、子どもにも優しくなれたり、自分に自信が持てたりするのではないでしょうか。
いかがでしたか?
前編&後編にわたり『株式会社リクルートライフスタイル』でご活躍されている、澤木さんのリアルな仕事と子育てについて迫りました!
仕事に子育てと限られている時間の中で、家事や仕事の時短テクニックや夫婦でトレードオフをどうするのか、家事や子育てをどう分担していくのかも、参考になりました。
仕事の面での〈業界に対する熱い想い〉や子供を愛し、育てているからこその〈人を育てることへのこだわり〉、母としての〈お子さんへの愛情の注ぎ方〉もとても魅力的でした。
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