皮膚科医が教える!《花粉症》の時期の肌トラブル対策

美容

今年も、花粉症の季節がやってきました。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……不快な症状にお悩みの方も多いと思いますが、肌もトラブルを起こしやすい季節です。

どんな症状が多いのか?具体例と対策について、皮膚科医の視点からお伝えしていきます。

花粉症の時期の肌荒れ対策①目元の肌トラブル

花粉症の方は、目にも痒みが出て、頻繁に目元をこすってしまいがちです。

目元の皮膚は、他の部位に比べて非常に薄く、刺激を受けやすい部位なので、こすると摩擦により赤み、腫れ、乾燥、皮むけなどの肌トラブルを起こしてしまいます。

ひどくなる前に花粉症の対策をしましょう。

花粉症対策用のメガネを活用したり、コンタクトの方は、帰宅後すぐに洗浄することにより、症状をやわらげることができます。

また、目元のメイクも、この時期は刺激となりやすいため、普段より控えめにすることをオススメします。

目元のメイク用品は、色素や添加物を含むものが多く、マスカラやアイライナーは、涙や目元をこする行為で流れ落ちてしまい、目の周囲の皮膚にも刺激を与えてしまいます。

ひどくなってしまうと、後々、目元の小じわやたるみ、色素沈着の原因にもなるので、気を付けましょう。

花粉症の時期の肌荒れ対策②口周りの肌トラブル

花粉症の時期は、くしゃみ、鼻水が多くなるため、鼻をかむことが多くなりますよね。

何度も鼻をかむため、鼻の下が赤くなる、ひりひりする……といった症状を訴える方を多く見かけます。ひどくなる前に、できることをしておくとよいでしょう。

使用するティッシュは、ローション入りやスクワラン、オイル配合など、刺激の少ないタイプを使ってみるのも良いかもしれません。

鼻の下の頻繁に刺激を受ける部位には、ワセリンなどの保湿剤を塗って、皮膚を保護するのも良いでしょう。

マスクをする方も多いと思いますが、マスクによる摩擦が、さらに刺激を加えていることもあります。

使い捨てマスクの多くが、不織布という生地でできたマスクです。この生地が刺激となっていることもあるので、サイズの合ったマスクを使用し、間にガーゼを挟むことで、症状を軽減できることもありますよ。

花粉症の時期の肌荒れ対策③顔全体の肌トラブル

目元や口元だけでなく、顔全体に肌荒れを起こしてしまうこともあります。

「いつもこの時期になると肌が荒れるけれど、なぜだかわからない。」と皮膚科を受診される方もよく見かけます。

花粉症の方は、肌全体が敏感になり、普段と同じようなお手入れをしていても、肌が乾燥したり、かゆくなったりしてしまうことがあります。

春は、冬の乾燥や室内との気温差、増加してくる紫外線の影響で、バリア機能と呼ばれる肌の機能が衰えがちです。それに加え、花粉によるダメージで、様々な肌トラブルを引き起こしがちです。

この時期は、新しい化粧品などには手を出さず、できれば、低刺激のスキンケアを行うようにしてくださいね。

ファンデーションも刺激になることが多いので、できればルースパウダーくらいにしておき、リキッドファンデーションなどの油分の多いものは、花粉が付着しやすくなるので避けましょう。

また、帰宅後はすぐに洗顔をするのがオススメです。

花粉症による肌荒れ!皮膚科を受診してできることは?

花粉症による肌トラブルに対して、日常生活でできることをお伝えしてきました。

それでも、どんどん症状がひどくなったり、日常生活に支障をきたすような場合には、無理をせずに病院を受診してみましょう。

花粉症による肌トラブルの場合、まずは花粉症の治療を優先します。

花粉症に対しては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬といった飲み薬を処方します。

これらの薬は色々な種類があるので、今まで飲み薬を飲んでもあまり効果がなかった、という方も、種類を変えたり、薬を追加することで良くなる場合があります。

目のかゆみ、鼻の症状がひどい方は、それぞれ点眼薬や点鼻薬といった、部分的に使う薬を処方することもあります。

皮膚の症状がひどい場合には、低刺激の保湿剤や炎症を抑える外用薬を処方します。また、その際にスキンケアの指導も行います。

血液検査によってスギ、ヒノキなど、それぞれのアレルギー検査をすることもできます。気になる方は、医師に聞いてみてもいいですね。

辛い花粉症の時期。短い期間とはいえ、毎年必ずやってくるものなので、ご自身の症状に合った対策ができると、快適に日常生活を送ることができるのではないでしょうか。

普段、気を付けることに加え、ひどい場合は病院を受診してみるのがオススメです。