「きく」……どんなイメージがありますか?
一言で「きく」と言っても、色々な種類があり、漢字で書くと「聞く」「訊く」「聴く」などがあります。
・「聞く」(Hear):門構えの中に耳がある、つまり、聞きたくないことは聞かない。
→自分に都合のいいことだけに耳を傾ける。
・「訊く」(Ask):自分が聞き出したいことだけを相手から引き出す。
→問い詰める。
・「聴く」(Listen):耳と目、心で聴く。
→相手の話にしっかり耳を傾け、理解しようと心がける。
私は、子どもとのコミュニケーションでは、3番目の『聴く』が大切だと考えています。
積極的に、そして意識的に相手の「興味や関心」に「興味や関心」を持って聴くことが、とても大事なのです。
「聴く」ことは共感です♪
『耳を傾け、目で見て、心で聴く!』
相手の話に耳を傾け、相手の表情や仕草を、しっかりと目で見ます。そして、相手の立場になり、思い込みは捨て、相手の興味関心に、自分も興味関心を持って、心で聴きましょう。
このように心がけてお子さんの話を聴くことで、お子さんは、「認められた」「受け入れられた」「共感された」と感じることができ、安心し、自信を持つことができます!
聴くことは、”共感”すること。
お子さんの心に寄り添い、話を聴くことは、安心や自信を与えるばかりか、お子さんとの心の距離をググッと近づけます。
子どもの話を「聴く」ときに大切なこととは……
実際に、お子さんの話を「聴く」ときのポイントをお伝えいたしますね。
■あいづちの際、声のトーンや表情を相手の表情(気持ち)に合わせる
・相手のトーンや表情に合わせて接することで、相手は、“心情を理解してくれている”と捉えます。
■興味を持って質問することで、話に関心があることを示す
・質問することで、双方の間に生じるギャップを埋めることができる。
・質問することで、聴き手が相手の話を理解しているかの確認ができる。
■相手と同じ言葉を繰り返す(オウム返し)
・言葉を繰り返すことで、相手は、“認められた・受け入れられた・共感された”と捉える。
これは、あくまでもポイントです。大切なのは、“耳を傾け、目で見て、心で聴く”ということ!
そして、お子さんの話は、アドバイスなどで遮らずに、心に寄り添い、最後まで「聴ききって」あげてくださいね。
忙しい時には「共有ポイント」を見つけよう!
子どもの話を聴いてあげることが、大切なことと分かってはいても、なかなか難しいのが現実です。
忙しい時に「ねぇ、ねぇ、ママ聞いて、聞いて!」と話しかけられると、ちゃんと聴いてあげたい気持ちがあっても、つい頭ごなしに「今忙しいから、あっちで遊んでて!」と怒ってしまったり、または、心ここにあらずという態度で聞き流してしまう……。
そして、自己嫌悪になってしまうことも少なくないですよね?
そんな時には、どちらの要望も叶える「共有ポイント」を見つけることが大切です!
「共有ポイント」とは?
例えば、大切なお友だちと久しぶりに電話をしている時に、お子さんが「ねぇねぇ」と話しかけてきた場合。
「電話をしたいママ」と「話を聴いてほしい子ども」の共有ポイントとはどこなのでしょうか?
お子さんへ「あと10分待ってね、お電話が終わったら、お話しようね。」と提案してみたとします。
しかし、お子さんはしつこく「ねぇねぇ」と譲らない……。そんな時には、今度はママが歩み寄って電話を一旦、切ります。
お子さんに「じゃあ、10分お話ししようね。10分お話したら、お母さんのお友だちにお電話をするからね。」というように語りかけてみてくださいね。
お約束をする時には、「○○分ね」「このお歌が終わったら」「この動画がおわるまで」など、時間を示してあげるのがいいでしょう。
ここで大切なのは、約束したことは、お互いにしっかり守ること。
どれが正解ということはありませんが、共有ポイントを見つけ、約束をし、約束はお互いに守る!そして、しっかり聴ききる。
これだけでイライラが減り、子育てがグッと楽になりますよ♪
お子さんの話をきくときには
『耳を傾け、目で見て、心で聴く!』
『遮らずに、心に寄り添い、最後まで聴ききる!』
『共有ポイントを見つけ、約束をし、約束はお互いに守る!』
ということを心がけ、お子さんに共感し、安心と自信を与え、心の距離をググッと近づけてコミュニケーションを取りましょう♪
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