「親知らずって絶対抜いた方がいい?」歯医者さんが答えます!

子育て・ライフスタイル

「親知らずってどんな歯?」
「親知らずって抜いたほうがいいの?」
「急に痛くなったらどうしよう?」

そんな親知らずの疑問について、抜いたほうが良い場合、抜かなくてもよい場合など、歯科医がわかりやすく説明します。

「親知らず」ってどんな歯?

「親知らず」は、正式には第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)、智歯(ちし)と呼ばれ、18歳から20歳頃に、一番奥に生えてくる歯です。

親知らずが全部生え揃っていると、大人の歯は全部で32本。親知らずが一本もなければ、28本です。

親知らずが生えてくる18歳頃、寿命の短い昔の人は、すでに独り立ちして親元を離れている、もしくは親が他界しているため、親の知らない間に生えてくる歯、という意味で「親知らず」と呼ばれていたようです。

アメリカで、20代半ばで高校生と嘘をつき、色々な詐欺を行っていた女性が歯医者さんにいったところ、しっかりと親知らずが生えていたのを発見されて、嘘がバレて逮捕に繋がった、なんていう話もあります。

親知らずで年齢がバレるなんて、意外ですね!

「親知らず」は絶対、抜いた方がいいの?

さて、親知らずは、必ず抜いた方が良いのでしょうか?

親知らずがきちんと生えていて、噛む力に参加して、しっかりと噛む仕事をしているのなら、まったく抜く必要はありません。

しかし、顎が小さい現代人では、きちんと親知らずが生えている人は少なく、大抵、横を向いていたり、前の歯にぶつかって、上手く生えてこなかったりすることが多いのです。

自分は親知らずがない、と思っていたら、歯肉の下にしっかり4本ともあった、という方が多いのではないでしょうか。

しっかり生えていない、噛み合う相手がいないなど、噛む仕事をしていない親知らずは、なんの役にも立たない上に、お手入れが大変!

おまけに、虫歯や歯周病になるリスクが高く、治療も困難なので、抜くことをおすすめします。

抜いておいた方が良い場合と抜かなくても良い場合

親知らずを、「しっかりと生えている歯」、「中途半端に顔を出している歯」、「歯茎の下にあり生えていない歯」に分けて考えましょう。

「しっかりと顔を出し生え揃っている歯」は、基本的に、抜く必要はありません。

とはいえ、噛み合う相手の歯がいない場合、歯肉を噛んでしまいますし、相手がいないとどんどん伸びてきてしまうので、抜いた方が良いでしょう。

「中途半端に顔を出している親知らず」は、とても磨きにくく、虫歯や歯周病になりやすいのです。

加えて、お手入れが難しいだけでなく、虫歯になると治療の器具が届きにくく、治療の予後も悪い……と、良いことなしです。

親知らず自身だけでなく、前の歯も虫歯にしてしまいますし、親知らずのまわりの歯茎や骨を歯周病にしてしまいます。まわりに悪影響を及ぼす前に、抜いた方が良いでしょう。

「歯茎の下にあり生えていない歯」は、大抵、横に寝ていて、どんなに待っても顔を出すことはありません。

一見、なんの害もなさそうなので、無理に歯肉を切ってまで抜く必要はなさそうですが、生えようとする力で前の歯を押し続けていると、知らない間に歯並びが変化してしまいます。

徐々に歯並びが悪くなっていく前に、レントゲンで確認し、悪さをしているようなら、早めに抜く方が良いでしょう。

痛くなってから病院に行ってもすぐには抜けない「親知らず」

痛くなったら歯医者さんに行って抜いてもらえばいいから、痛くなるまでは放っておこう、と思っていませんか?

もし、親知らずが痛くなって慌てて歯医者さんに行っても、すぐに抜くことはできません。

痛いときに歯医者さんに行っても お薬を渡されて、では落ち着いてから改めて抜きましょう、と言われます。痛みがある時や腫れている時は、歯を抜くことができないのです。

親知らずは、いざと言うとき、一大イベントの前などに限って、痛くなったりするものです。

体調が悪く、抵抗力が落ちた時にも痛くなりがちなので、困ったものです。大事な用事や楽しみなイベントが台無しに……といったことも、よくあるケースです。

また、妊娠すると、女性ホルモンによって歯周病や虫歯にかかりやすくなり、親知らずにも痛みが出やすくなりますが、抗生物質など薬の服用ができないため、この時期に抜歯をすることは難しいです。母乳育児中も同じです。

親知らずは、急に痛くなることを考えて、体調が万全で、スケジュールにゆとりのある時に、そして、治りが早く、他のリスクの低い若いうちに抜いておくのがベストです。

いかがでしたか? みなさんの親知らずは大丈夫でしょうか。

結婚式、新婚旅行、妊娠出産、面接試験など、大事な予定を台無しにしないためにも、準備の一環として親知らずをケアしておくことをお勧めします。

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