意外に知らない?妊娠期のマイナートラブルと対処法

子育て・ライフスタイル

妊娠はとても嬉しいことですが、出産までの状態は人それぞれです。

つわりの種類は以前にご紹介しましたが、それ以外にも急激な女性ホルモンの影響で、心と体の変化で起こるマイナートラブルに悩まされることも増えてきます。冷え、むくみ、便秘など一般的なものから、妊娠中特有のものまで幅広くあります。

話には聞いていても、その辛さは体験した方にしかわかりません。そんなマイナートラブルの中でも、あまり知られていないものや、なかなか人には聞けないことをまとめてみました。ぜひ、ご自身に合った対処法を見つけてくださいね。

妊娠期のマイナートラブル対処法①こむらがえり

妊娠中は運動量が制限されるので、運動不足から血行が悪くなりがちです。そのため、体が冷えて足の筋肉が硬直しやすく、こむら返り(ふくらはぎがつる)に悩まされる妊婦さんも少なくありません。

就寝時や、目覚める前に伸びをしようとした時に起こりやすいので、湯たんぽなどを上手に活用してくださいね。

また、水分やミネラル不足(特にカルシウムとマグネシウム)も関係があります。

妊娠中はお腹の赤ちゃんに優先的に栄養が送られますので、ミネラルや栄養が不足し、足がつりやすい状態になってしまいます。バランスの良い食事が最も大切ですが、毎日のことで大変ですので、サプリメントに頼ってみても良いですね!

【こむら返りが起きた時の対処法】
・パートナーがいる場合
①かかとを掌で包み、脚全体を手首から腕にかけて密着させ、反対の手は膝が浮かないように支える。
②そのまま指と足裏全体を膝に向かって伸ばす。

・一人の時
①脚を伸ばして座り、足の指と足裏全体にタオルを引っかけ、ゆっくりと手前に引く。
②そのまま仰向けになり、脚を高く上げて同じように手前にタオルを引く。

※ストレッチの後は、ふくらはぎを温めたり、優しくマッサージをしましょう。

妊娠期のマイナートラブル対処法②妊娠腫瘍

妊娠中は体の抵抗力・免疫力が低下するため、傷や風邪などの回復に普段より時間がかかったり、小さい子供や若年層に比較的多い疾患が現れたりします。

中でも厄介なのが、「血管拡張性肉芽腫」という良性の腫瘍。毛細血管の増殖によって生じる鮮血のかたまりで、痛みなどはありませんが、傷付けると大量に出血し、なかなか止まらないのが特徴です。

主に指や口元にできやすく、初めはニキビの様に見えますが、誤って潰してしまうと出血が止まらず、次第に大きく膨れ上がり、血豆の様に変化していきます。

産後、体調が戻れば無くなると言われていますが、治療する場合は手術か、もしくは液体窒素を使用した凍結療法をすることになります。手術の方が跡が残りにくいと言われますが、麻酔が必要になるので、妊娠中はオススメできません。

「血管拡張性肉芽腫」の心配がある方はご自身の判断で触らず、早めにお医者さんに相談してくださいね。

抵抗力・免疫力が低下する原因の中には、心の疲れ=ストレスが関わっています。”爪もみ”をして、自律神経を安定させてあげましょう!

【リラックス効果を上げるセルフマッサージ】
①手足共に爪の両脇をつまみ、ぐりぐりと揉みほぐす。(薬指は交感神経が通っているため、行わない)
②手首、足首を回す。
③関節周りやアキレス腱を伸ばす。

※爪もみだけでも効果がありますが、手足共にしっかりと行い、指先からヒジやヒザまでが温まるまで行うと、更に効果的です。

妊娠期のマイナートラブル対処法③尿漏れ

お腹の中の赤ちゃんが成長すると共に、子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されて、頻尿や尿漏れを起こすことがあります。胎動で膀胱を刺激されたり、くしゃみなど、ふとした時にお腹に力が入りうっかり…!ショックを受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

子宮や膀胱を支える骨盤底筋群という筋肉が緩むことが、尿漏れの原因です。

お腹の中の赤ちゃんが成長している証拠ですので、ある程度は仕方ないのですが、骨盤低筋を鍛えるエクササイズを私生活に取り入れてみてはいかがですか?女性の体にとって大切な筋トレですので、妊活中から産後まで習慣にしてみましょう。

【骨盤低筋トレーニング】
①クッション(授乳用でも○)の上で背筋をしっかりと伸ばし、あぐら座りをする。
②腹式呼吸(お腹を膨らませるように息を吸う)を行う。
③骨盤低筋(会陰辺り)を尿を止めるようなイメージでキュッと締めながら、膨らんだお腹をへこませながら息を吐く。
④5回~10回繰り返し行う。

骨盤低筋を鍛えるのが最適ですが、外出時には尿漏れパット等を活用して心配やストレスを軽減してもいいでしょう。膣内の保護のために布ナプキンもオススメです。

妊娠期のマイナートラブル対処法④安定期なんてない

妊娠5ヶ月を過ぎた頃から、一般的に安定期と呼ばれる期間に入ります。しかし、安定期だからと言って何をしても大丈夫という期間では決してありません。

TBSテレビの大人気ドラマ‘’コウノドリ‘’で、「安定期なんて無い」と言うセリフがありましたが、医学的には〈安定期〉というものはありませんし、妊娠に〈100%安全〉は無いのです。

妊娠期間中にやりたいことがたくさんある方や、まだ仕事を続けている方も多いと思います。無理のしすぎは切迫早産、切迫流産の危険が伴います。体の声、赤ちゃんの心にきちんと耳を傾けて、少しの体調の変化にも気づくようにしましょう。

〈心と体が落ち着く期間〉であるこの時期に、出産準備をしたりバースプランを立てて、心と体の安定を保つことが大切です。

妊娠期に起こるマイナートラブルと、対処法をご紹介しました。

心と体が急激に変化する妊娠期間、ある程度のマイナートラブルはつきものです。情報が行き交う世の中なので、内容によっては不安に感じることも多いかと思います。

これから出産される方も、今後の妊娠を心待ちにしている方も、不安になりすぎず、妊娠によるマイナートラブルを少しでも軽減するための参考にしてみてくださいね。