▶︎芸能一家に生まれた松たか子さん
父親である松本幸四郎さんの芝居を、小さい頃から観てきた松たか子さん。兄弟も俳優と女優だという芸能一家に生まれています。
松本幸四郎さんについて松たか子さんは、
「いつも完璧なヒーローであり、舞台の上でかっこよく生きていた。」
と語ります。自然とその魅力に惹かれ、引き込まれていったそう。
父親の舞台を見ているときに、人生のレールが見えた瞬間があり、「自分もこの道に進もう!」と決心したのだそうです。
▶︎親子であり、ライバルでもある関係性
松たか子さんと松本幸四郎さんは、CMや舞台、ドラマなどで過去に何度か共演する機会がありました。
でも、親子であろうとも、共演中は役者であることに徹しています。
娘・父親という関係以前に、ライバル関係を意識しているというお二人。役者として尊敬している父に、演技の相談をすることはほとんどないそうです。
松たか子さんは、苦しくても自力で悩んで努力をして、それを父に観てほしいという気持ちが強いのだとか。
松本幸四郎さんも、自ら娘の演技に口出しをしたり、指導をすることは滅多にないそう。
このプロ根性が、役者として活躍するお二人を支えている気がします♪
▶︎娘の結婚に「やっぱり寂しいね……」という本音を覗かせた父
2007年12月にギタリストの佐橋佳幸(さはしよしゆき)さんと結婚した、松たか子さん。
このとき松本幸四郎さんは、「やっぱり寂しいね……」と語っていました
やはり、父親としては、可愛い娘を手放したくない思いがあったようです。娘と父親の関係が垣間見られるエピソードですね。
2015年3月に女の子を出産したときも、喜びつつも驚いていた松本幸四郎さん。
「ある日、突然人妻になって子どもを産んで、『まるでチーターのようにすばしっこい!』と思ったこともありますが、やっぱりいくつになっても小リスです。」
と、独特の表現で娘への愛情を語っています。
▶︎父と娘の往復書簡
実は、松本幸四郎さんと松たか子さんが2年間に渡って23通の往復書簡で対話している様子を紹介している書籍があります。
雑誌『オール讀物』(文藝春秋)で連載されていた、父から娘へ、娘から父への手紙での対話が1冊の本となっているのです。
役者である二人が繰り広げる見事な表現力も読みどころなのですが、特に、読者を感動させる部分があります。
それが、「今まで幸せにしてくれてありがとう。今度は、君が幸せになる番だ。」という一文。
最初に結婚を相談されたとき、反対も賛成もできなかったという松本幸四郎さん。
父親として一番願っていることが、娘の幸せだったからこその本音ですよね。
この往復書簡でのやり取りには、娘との接し方に悩んでいるパパ、父親への感謝の伝え方に悩む娘にとってヒントになりそうな内容が満載です♪
父と娘の往復書簡 (文春文庫)
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松たか子さん、松本幸四郎さんの素敵な親子関係のエピソードを聞いたら、今夜さっそく実家に電話をかけたくなった、という方もいらっしゃるかもしれません。
自分の気持ちに素直になって、父親と対話をしていきたいものですね♪
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