親の"愛情不足"が原因に……?「愛着障害」その症状とは

子育て・ライフスタイル

親の愛情不足が原因で起こる後天的な障害とされる「愛着障害」が、近年話題となっています。

そのまま大人になってしまうと、恋愛や結婚にも悪影響を及ぼしてしまう「愛着障害」。その症状や、避けるために子どもを上手に愛するポイントを解説します。

「愛着障害」って?

「愛着障害」は、先天的なものではなく、幼少期に子どもが親や養育者から十分な愛情を受けられなかったことにより表れる、後天的な心の病気のことをいいます。

間違えられやすいのが「発達障害」。

アスペルガー症候群やADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症、学習障害などに挙げられるような発達障害は、愛着障害とは異なり、先天的な要因によるものです。

愛着障害の主な症状は、自分の感情を上手くコントロールできなくなること。初期症状が進むと、以下の3つの症状に進んでしまいます。

【抑制型】
人との関わりを避けるようになり、自分の感情を抑えがちに。自分に自信を持てず、人を信じることもできなくなってしまい、いつもおどおどしているなどの症状が表れます。

【脱抑制型】
自分の親よりも他人に好意を寄せることが多く、初対面の相手とも愛想よく接します。

しかし、期待に応じた愛情反応が返ってこないと癇癪(かんしゃく)を起こしたり、逆切れしやすいといわれています。

【回避型】
恋愛や結婚となると、相手から頼られたり依存されることを嫌い、突然キレてしまうことも。そのため、結婚生活が長続きしにくい傾向にあります。

愛着障害の原因は……

愛着障害は主に、子どもの頃に得るはずだった愛情を、十分に得られなかったことが大きな原因といわれています。

前述のとおり後天的に表れる心の病ですが、具体的には以下のような原因が挙げられます。

・親からの虐待

・死別や事情による親との離別

・親による育児放棄

・親の離婚や再婚

・自分より他の兄弟の方が親に可愛がられていた

・親からの期待や都合を押し付けられていた

・親の愛着障害が無意識レベルで受け継がれてしまった

しかし、これらの原因に必ずしも当てはまるというわけではありません。

一見、特に問題なく育ったような場合でも、ちょっとした事由で愛情不足に陥ることもあるようです。

幼少期の愛情不足がトラウマとなって症状が続き、心の病を抱えるようになると、その後の人生にも悪影響を及ぼしてしまうことになります。

愛着障害のチェックポイント

もしも最近、子どもの様子が気になるという方がいたら、以下のチェックポイントに当てはまる症状がないか、参考にしてみてください。

【初期】
□スキンシップが上手くできない

□感情を抑えらず、癇癪を起しやすい

□親にはそっけないのに、他人に対しては愛想がいい

□悪いことをしても反省しない

□反抗的、攻撃的

□注意力が散漫しやすい

□欲求が満たされないとすぐに爆発する

「愛着障害」の治療法や予防策は?

今までのお話で、もしかしたら自分の子どもが愛着障害なのでは?と不安に思われた方もいるかもしれません。

しかし、完治までに時間はかかりますが、愛着障害の症状はちゃんと治すことができます。

そのためには、きちんと向き合ってあげる姿勢が最も大切。

子どもにしっかりと向き合って理解し、焦らずに、しっかりと子どもの気持ちを受け止めましょう。

そのまま克服できずに終わってしまうと、その後の人生において人間関係がうまくいかずに、二次障害が生まれてしまうことにもなりかねません。

今からでも遅くはありません。

もしこれらの症状から、自分の子どもが愛着障害かも?と気になったら、一人で悩まず、ドクターに相談してみましょう。