「いつになったら、この子はママの言うことを聞くの?」
子どものため、よかれと思って自分の時間を精一杯使い、子育てに一生懸命なママ。
自分の仕事で疲れて、さらに子育てで疲れてしまっているママ。
どんなママでも、同じことを何度言っても聞けない子どもに対して注意し続けていると、ママ自身が疲弊していってしまいますよね。
そんな状態のママのことを、気にも留めずに好き勝手にやり続ける子ども……。
「いつになったら、この子はママの言うことを聞くの?」と、嫌になってしまうと思います。
今の子どもたちに対して「はずだ」は危険!
今の子どもは、【言葉そのまま】に受け取ってしまいがちです。
親と子どもの関係が希薄であればあるほど、親の本当の気持ちが伝わっていかないのです。
もし「勝手にしなさい」というと、子どもは言われた通り勝手な行動をしてしまうし、「出て行きなさい」というと、言われた通り出て行ってしまうことになります。
親は「きっと行き場所がないはずだから、しばらく経ったら帰ってくるはず」と見越して子どもに「帰ってくるな」と言っても、子どもは、帰ってくるきっかけを失って帰りづらくなり、フラフラと出かけてしまうかもしれません。
しかし親は、「どうせ勝手にしなさいと言っても、子どもは大したことができないはずだし、却って反省して、素直になるはずだ」と思っているのです。
これでは、親が権威で子どもを脅す状態になってしまいます。
子どもには、大人の「はずだ」が通用しないのです。
子どもは【見捨てられ不安】を感じて、逃げ道がなくなる
親が子どもにとって最低限守ってほしいことを言っている時でも、そうでない時でも、子どもを突き放したり、見放す言い方をするとします。
見放す言い方をされると、子どもは【見捨てられ不安】を感じます。
すると子どもは、自分のことを「親から必要のない子ではないか」「見捨てられている」「どうなってもいいんだ」と認識し、大きな不安感を持つようになります。
そして、自分のよりどころや安心する場所がなくなり、自信が無くなります。ふわふわと目的もなくひっぱられていく、不安定な子どもになってしまいます。
普段から「〇〇ちゃんのこと、大好き」をベースに!
私が提唱している子育て心理学では「ココロ貯金」®という考え方で子育てを応援しています。
誰にでもできることを普段から心がけていくだけで、いざというときに効果を発揮します。
普段からお子さんのココロに、貯金のように貯めていくのです。
ママの言葉がけは、あたたかく、やさしく、言葉少なくしましょう。「〇〇ちゃんのこと大好きよ」と、言葉、表情、態度で示していきましょう。
それが、今の子どもに適切なあたたかい親子関係となります。
できる時に、できる分だけ、ママができることを心がけましょう。
普段から子どもとの関わりを十分持っておくことが、何よりも大切です。
十分にあたたかい関わりを持っていれば、つき放したように聞こえることを言っても、子どもはわかっています。
ママが子どものことが大好きだということを理解し、「ママはボクのことを見放したりはしない」という自信に裏付けられるからです。
自信がある子どもは、どんな時でも、どんなことをする時にでも、やる気に満ちて、挑戦し続けることができるのです。
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