精神病院で創作を続ける…87歳草間彌生さんを救ったアートの世界観

子育て・ライフスタイル

2017年2月22日より、国立新美術館で『わが永遠の魂』といった展覧会開催している、アーティストの草間彌生(くさまやよい)さん。

目を引く色合いの水玉のアートを観たことがある方も多いことでしょう。

長らく精神病に悩まされてきたという草間彌生さんですが、彼女を救ったのは、アートだったといいます。

草間彌生さんは、どういった思いでアートに望んでいるのか。そして、どんな人生を過ごしてきたのでしょうか。

草間彌生さんの世界観①「水玉は愛と命の尊さを表す」

草間彌生さんの作品には、「愛」が描かれていると言います。

放蕩な父と、虐待する母の間で育てられたという草間彌生さんは、愛の必要性と必然性を求めていたのかもしれません。

「愛というのは人間の生きる根源の思想」と語ります。

言葉だけを聞くと神々しくて、その想像力についていけないかもしれませんが、これは、誰もが心の中で自然に知っていることなのではないでしょうか。

草間彌生さんの世界観②唯一の“息子”が語る母の姿

草間スタジオの代表取締役であり、養子として迎え入れられたのが、高倉功(たかくらいさお)さんです。

草間彌生さんについては、

「人に対しては丁寧です。自分に対しては厳しくて、作品には妥協しない。とにかく上を目指していく。」

と語り、魅了され続けているといいます。

息子さんは良き理解者であるようですし、草間彌生さんにとって、なくてはならない存在であることも伺えますね。

一方で、「相手に非常に気を使う人ですね」とも語っています。

厳しい方のように見えるものの、どのインタビューに関しても丁寧に語っていて、変に難解にすることのない、草間彌生さん。

「どういう意味があるかは、周りにいる私たちには定義付けはできません。」と、草間彌生さんの作品への解釈について語っています。

草間彌生さんの世界観③家族から許しをもらい京都、そしてNYへ

幼い頃から苦労をされていた草間彌生さんでしたが、学校の先生からの勧めもあり、アートの道を進むことを決意します。

親から、その道へ進むことの許しを得て、より困難な道へと進み始めたのです。

苦労をされた草間彌生さんですが、誰かの支えがあってこそ今の自分がある……という、感謝の気持ちを忘れていなかったのですね。

親であれば、「子どもには自由に育って欲しい」と思う一方で、「困難な道へ進むのはかわいそうだ。安定した道を選んで欲しい。」と、心配な思いにも駆られるでしょう。

何が正解かは、誰にもわからないもの。

だからこそ、“やれるところまでやりきる”気持ちを後押しすることが、何かしらの未来に繋がるのかもしれませんね。

草間彌生さんの世界観④「一番大事なのは、気持ちを絶え間なく持ち続けること」

まさに、「継続は力なり」という気持ちを大切にしている草間彌生さん。

希望する職に就いても、途中で想いが消えてしまったり、別の道に進んだりしてしまうと語っています。

継続できることは、ある種の才能ともとれます。誰かに否定されても続けられる人もいれば、才能があったのに心折れてしまう人もいます。

草間彌生さんの言葉に、胸を痛めた人も鼓舞された人も、何か信念を持って励んでみませんか?

アートでなくても、地味なことでも、名声を得るためのものでなくても良いのです。

「みんなの心の琴線に触れるような、命があらわれるような人間像を見せつつ年を取って行きたい。」

草間彌生さんが投げかけるメッセージを体感しに、ぜひアート展覧会『わが永遠の魂』に出かけてみませんか?

草間彌生展「わが永遠の魂」国立新美術館