つらい花粉症には早めの対策が肝心!①早めと言っても、いつから始めるの?
花粉症対策は、症状が出る前に始めましょう!
アレルギー性鼻炎は、一度症状が出てしまうと、鼻の粘膜がどんどん敏感になり、症状が出やすくなってしまいます。ですので、症状が出る前から薬を飲むなど、粘膜を敏感にさせないようにしましょう。
花粉症は、薬による初期予防治療が認められています。症状が出る前に飲み始めれば、発症を遅らせたり、軽い症状で抑えたりすることができます。
約一週間前からでも間に合うので、花粉情報をこまめにチェックし、花粉が飛び始める前に診察を受けておきましょう。
つらい花粉症には早めの対策が肝心!②普段の生活でできる花粉症対策
花粉症治療の基本は、できる限り花粉を体内に入れないよう工夫する、セルフケアにあります。
最も有効なのは、マスクやメガネを用いて、物理的に花粉が体内に入り込むのを防ぐ方法。きちんと顔にフィットしたマスクを着用すれば、それだけで花粉を吸い込む量を約6分の1まで減らすことができるそうです。
セルフケアのポイントは、
・顔のサイズに合った立体型の花粉症マスクを選ぶ。
・目のかゆみが強い時は、花粉症用のメガネを使うのもおすすめ。
・加湿器を用いて適度な湿度を保ち、粘膜の保護や花粉の舞い上がりを防ぐ。
・規則正しい食事や睡眠を心がけ、免疫力の低下を防ぐ。
・花粉の飛散時期は、洗濯物や布団を屋外に干さないようにし、花粉の浸入を防ぐ。
以上のことに気をつけて生活するだけでも、だいぶつらさが変わってくるはずですよ。
つらい花粉症には早めの対策が肝心!③市販薬を選ぶポイント
花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬(第1世代、第2世代)、化学伝達物質遊離抑制薬、ステロイドなどがあります。内服薬では、比較的即効性があり、眠気などの副作用が軽減された第2世代抗ヒスタミン薬が主流です。
市販薬は、一時的に症状を和らげるためには効果的ですが、長期間の使用には注意が必要です。症状がなかなか緩和しない場合は、医師の診察を受けましょう。
目のかゆみが強いときは、人口涙液や点眼薬を使いましょう。コンタクトレンズ装着時は、防腐剤の入っていない物を選択しましょう。
点鼻薬の使用も注意が必要です。
市販の点鼻薬に含まれることが多い血管収縮剤は、鼻づまりに即効性がありますが、使用を繰り返すと、効き目が薄れて回数が増える‘リバウンド’があるのが特徴です。
使いすぎると鼻粘膜がうっ血して腫れることもあるようなので、血管収縮剤を含む市販の点鼻薬については、用法・用量を守って、長期に渡る使用は避けたほうがいいでしょう。
以上の点からも、購入の際は薬剤師さんに相談することをおすすめします。
つらい花粉症には早めの対策が肝心!④話題の『舌下免疫療法』とは。
80%以上の人に効果が現れるという『舌下免疫療法』。
舌下免疫療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲンを、少量から舌下に投与して行う免疫療法(減感作療法)で、唯一、花粉症の根治が見込まれる治療法です。現在は、スギ花粉症と診断された12歳以上を対象に、保険適応で舌下免疫療法を受けることができます。
これは、アレルゲンであるスギ花粉のエキスを舌下に少量ずつ投与することで、体が過剰に反応しないように免疫システムを変えていき、花粉症の症状を起こさないようにするものです。
具体的な方法の一例ですが
①スギ花粉のエキスを舌下に滴下し、2分間保持して飲み込む。
②徐々に滴下量を増やしながら、毎日服用する。
③スギ花粉の飛んでいない、症状がない時期から開始する。最低3年以上、数年間続ける必要がある。
④少なくとも1ヶ月に1度受診する。
2年目まで規則正しく治療を続けた人の80%以上が症状が軽くなったと感じているそうです。免疫療法は、少しずつ体を花粉に慣らしていく治療なので、しっかりと効果が現れるまでには時間がかかります。
対症療法の薬を使わずに花粉シーズンを乗り切ることを目標に、がんばりましょう。
早めにスタートすることでつらい症状を緩和できる花粉症対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
すぐにできるものから、時間をかけていくものまで…。少しでも症状を軽くし、快適に過ごせるようにしたいものですね。
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