実は日本に40もある!参加費無料の「プログラミング道場」って?

2020年の必修化に向けて、“プログラミングに対する親世代の関心は高まる一方ですよね。

でも、理系出身でもない人々にとってプログラミングの概要や必修化の是非に関する議論などは、なかなか難しく理解しがたいところ。

今回は、2011年にアイルランドで始まり、世界63カ国・1,000の道場、日本では全国に40(現在は増えている)ある、プログラミング道場「CoderDojo Japan」の共同発起人である、安川要平(やすかわようへい)さんにお話を伺いました。

現在はIT企業を経営されながら、「CoderDojo Japan」の活動もされている安川さん自身がプログラミングに興味を持ったきっかけや、ご両親の教育、プログラミングの本質、親としてこれからの時代を担う子供達のために、私たちができることなどを伺ったインタビューをお届けします。

「CoderDojo」とは?

※写真は「CoderDojo Kashiwa」の様子

CoderDojo は7歳〜17歳の子どもを対象にしたプログラミング道場です。

2011年にアイルランドで始まり、世界には63カ国・1,000以上の道場があり、日本では全国に40を超える道場があります (2016年7月現在)。

自由にプログラミング学習や制作ができ、教室というよりは、同好会に近い形だと安川さんは話します。

「こちらが一方的に何か知識を教えるのではなく、質問できる人、いわば子供たちのメンターとなれる、親以外のいろいろな人と交流できるのがCoderDojoの特徴なんです。

教材なども特に用意しておらず、自分で質問を見つけるスタイル。

受け身ではなく、自分の頭で考えて行動しなくてはいけないところが特色と言えるかもしれません。」

CoderDojoは非営利で運営されており、基本的に参加費は無料。ですが、道場に来てくれるメンターの方の中には、国内外を問わず高名なエンジニアの方々もいらっしゃるんだそう。

「保育施設ではないので、親御さんも一緒に来てもらうのですが、道場で出会った親同士が交流したり、子供が社会人や同年代の友人とつながるだけではない、想像もしていなかった嬉しい事例も起こっています。

僕は、この“繋がりの生まれるコミュニティー”自体を大切にしていて、特定の教材やツールに依存していない点も特徴だと思います。

また道場の理念から、参加費を無料にしているのですが、募金やドリンク注文形式(任意)で開催することで、意外と運営はなんとかなることが多いです。」


ーーーなぜ参加費が無料なのでしょうか?

「日本では、(世界に比べると)格差が少ないのであまり実感がないかもしれませんが、世界では、数百円の参加費を払えない人もいます。

すべての子どもたちに等しくプログラミングを学ぶ機会を提供したい、というのが道場の理念なので、無料で開催しています。」


全国各地の理念に共感した方々がボランティアで運営している「CoderDojo Japan」。これからもどんどん増えていくのではないでしょうか。

ーーー安川さんは、何がきっかけで「CoderDojo」日本を始めようと思ったのですか?

「僕は、小学生のころにプログラミングを始めました。

父親が経営者だったこともあり、会社のホームページを自分で作っていたんです。そのため、自由に使っていいパソコンとサーバーがあり、一部を借りて掲示板を作ったりし始めました。

でも、遊ぶだけでは成長に限界があります。自分の子供時代には、CoderDojoみたいなコミュニティーはありませんでした。

高校生になって教えてくれる先生に出会って、作りたいと考えたものを作れるようになったのですが、プログラミングは運動と同じで、小学生から始めていた方が知識が増えます。

もっと早く、先生のように教えてくれる人と出会いたかった、という気持ちがどこかにあったのだと思います。」

ーーー安川さんがプログラミングに興味を持たれた最初のきっかけは、何だったのでしょうか?

「当時は、現代のように携帯が普及していなかったこともあり、家に帰った時に友達と連絡をとる方法が欲しかったんです。今でいうLINEの代わりですね。

自分を表現するツールが欲しかったというのもあり、プログラミングを学びました。」


ーーー小学校時代は、プログラミングだけに興味があったのでしょうか?

「いや、割とアウトドア系の子供でしたよ。小学生の頃はバスケットボールやサッカーをしていましたし、エレクトーンや水泳などにも通っていたんです。

兄が2人いて、兄からいろいろ教わったりしていましたね。」

ーーーお父さまが経営者だったことは、ご自身が今、会社を経営されていることに関係があるのでしょうか?

「父は、会社経営と企業で働くという、両方の立場を経験しています。

起業したいと思った時に良いアドバイスをもらえたという点はありますが、直接的にはあまり関係はなかったですね。

大学院時代にアメリカへ留学し、各国のトップ層の大学の人たちと触れ合って刺激を受けたことがきっかけだったと思います。

そこでは、英語はできて当たり前、プログラミングもできて当たり前。さらにプラスしてビジネスができなくては!と考え、ひたすらアプリを作っていたりしました。

給料以外でどうお金を得ようかと考え、帰国後に起業し、事業と並行させながら大学院を卒業しました。」


ーーー凄いですね。

「そういう方はたくさんいますよ。特にアメリカは、本当に競争社会。大学での競争に負けたり、挫折したことで命を断ってしまう……などの問題もあります。」

ーーー安川さんは挫折を経験されたことは?

「もちろん、たくさんあります!」

ーーーどのようにして、たくさんの挫折から立ち直ったんですか?

「僕の場合、複数のコミュニティーに所属していたことが大きかったと思います。

1つの分野で挫折しても、自分には他の分野がある。人間関係が複数のコミュニティーにあったことで、強くいられたのかもしれません。」

ーーー失敗することは怖くなかったんですか?

「プログラミングは、挑戦と失敗の繰り返しなんです。

幼い頃から、挑戦(チャレンジ)して失敗する、作って壊して、作って壊してという経験ができると、失敗することを恐れない大人になれるんですよね。

そのメリットって、すごく大きいのではと。

だからこそ、日本の子供たちにもそのような場を作ってあげたいと思って、CoderDojo Japanの活動しています。」


日本に生まれたからといって、世界のプログラミング先進国の同世代の子供達と差がでないことが大切だと仰っていた安川さん。

営利・非営利に関係なく、子供達にとって学ぶチャンスがあることが大切であり、その為に時間を割いてCoderDojoの活動をされているのですね。
いかがでしたでしょうか?

前半は、「CoderDojo」の活動と、安川さんについてのお話を伺いました。

インタビュー後半では、小学生のプログラミング教育の必修化についてや、私たち親はどうしたら良いのかについてお伺いしていきます。

"なぜ必修化?"今知っておきたい「プログラミング教育」について

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この記事を書いた人

新里百合子

4歳の女の子ママ。主にママライフ・ママワールドについて様々な媒体で記事を書いています。

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