子供を産む?産まない?それでも私が「DINKS」でいる理由

子育て・ライフスタイル

“DINKS”(=Dual Income No Kids)という、共働きで子どもを持たない夫婦のカタチをご存じですか?

女性の生き方が多様化している昨今、「子どもを産む・産まない」に関するネットニュースが炎上したり称賛されたりと、とにかく生きづらい。

スマホやfacebookを見なければいいだけかもしれませんが、そんなわけにはいかないですよね。

「女性なら結婚してママになり、子どもを2人以上産まないと1人前じゃない」という、重苦しい見えない圧が、私を含めアラサー・アラフォー女性に重くのしかかっています。

今回は、そんな時代の中で私が「DINKS」というスタイルを選んだ理由と、DINKS仲間の声をご紹介していきたいと思います。

「そもそも子供が欲しくない。こんな私、変ですか?」

友人のA子さんは、IT関連企業に勤める結婚2年目の31歳。

DINKS仲間との女子会で常に盛り上がる「出産リミット」の話題にあまり興味を示さずにいた彼女がある時に放った言葉に、私は深く考えさせられました。

「実はあまり子供が欲しいとか、子供を産みたいと思えない。友達の出産には素直におめでとう、と思えるけど、自分の人生に(出産が)必要なことかと聞かれたら微妙なんだよね。」

そう語るA子さんは、その理由としてこう語っていました。

「純粋に今の仕事が楽しい。旦那とも上手くいってるし、気軽に海外に行けたり外食を楽しんだりする生活を捨てて、妊娠・出産して育休とかとって保活して……っていうのに自分の30代が費やされるのってどうかな、って思っちゃうんだよね。

子供は嫌いじゃないんだ。友達夫婦の子供と遊びに行ったりもするし。でも、この自由気ままな生活を手放してまで欲しいか?と聞かれたらノー。」

ITベンチャー企業でプロジェクトマネージャーを任され、家賃を折半している夫とも仲が良く、公私共に充実した日々を送るA子さん。

妊娠・出産・子育てで今の幸せのバランスが崩れてしまうのが怖い、とも話してくれました。

「早くお母さんになりたい!」けれど……

また友人のB美さんは、今すぐにでも妊娠したいと考える、年下夫を持つ33歳。

仕事は役員秘書ですが、キャリアに対して特に未練はなく、早く"幸せなママ"になりたいと考えているそう。

ですが、そんなB美さんのシンプルな願いが叶わない複雑な事情が……。

「とにかく、私は仕事も辞めたいし早く妊娠したいのに、夫の方が『まだいいじゃん』と全然子作りに積極的じゃない。

3つ下でまだ30歳だからなのかもしれないけど、私はあなたと違って出産リミットもあるのに!と常にイライラしちゃう。そんなんだから夫婦生活もすれ違いが多くて、悪循環なんだよね。」

空回る「お母さんになりたい」という想いは、夫婦関係をますます悪化させる"ある出来事"に発展しました。

「とにかく妊娠したくて、排卵日をチェックして夫の帰りを待っていたのに、帰ってこなくて。変なプレッシャーをかけたからか飲み会に行っていたの。で、もちろん大喧嘩して、修復には時間がかかりそう。」

お互いの意向が合わないうえに、出産リミットに対するプレッシャー。

B美さん曰く、夫が好き勝手に転職をしたり、趣味に大金を投じるのにも不満があるのだとか。

「本当に自分自身の気持ちなのかな?」という自問自答が続く毎日……

最後に、私のケースをお話しさせてください。

2年ほど前に結婚し、色々ありましたが今は夫婦円満に過ごしています。

勤めている会社も安定しているし、お給料も悪くありません。仕事にもやりがいを感じていますし、夫も完璧な人間とは言えませんが「離婚したい!」と思うこともありません。

もちろん子供もいつかは、と思っています。夫は4つ上で、いつでもいいよという姿勢でいてくれるので、逆に何をためらっているんだ、と思われるかもしれません。

実際に、仕事が落ち着き始めたので、やっと「妊活」しようかと思っているところです。

ですが、なんというか「子供、欲しいんでしょ?なんで早く作らないの?」という世間の空気に反発していたところもあります。

結婚した直後から「子供は?いつ作るの?」とか、結婚して1年経つころは「子供欲しくないの?どうするの?」という質問を受け続け、双方の両親からもプレッシャーをかけられていました。

そこまで聞かれてしまうと、「どうして、みんながみんな子供を今すぐ作りたい前提で話すんだろう?」と疑問になってしまい、価値観を強要されているようで、本当の自分の気持ちと向き合いづらかった、というのはありますね。

最近は、ようやくそうした声から自由になれましたが……。

今回ご紹介したケースの様に、子供が欲しくてもさまざまな事情で授かれない夫婦や、そもそも子供を望んでいない夫婦、お互いの意見が合わない夫婦など、DINKSにも様々な形があります。

人には、言いづらい理由もあり、自分たちなりに悩んで「これでいいのか?」と日々自問しています。

無邪気に「まだ子供作らないの?早いほうがいいよ~。」という言葉を投げかける前に、立場の違う相手の状況を少しでも思いやってくれたら……と感じることの多い現代日本。

DINKSの声をこうして届けることから、変わっていくのかもしれません。