意外な落とし穴も!「子ども用ICカード」を安全に使うポイントとは

意外な落とし穴も!「子ども用ICカード」を安全に使うポイントとは

Baby&Kids / Life style

子どもの入学を機に持たせるという親も多い、PASMO(パスモ)などの交通系IC(アイシー)カードは、通学で電車やバスといった公共の交通網を使う子どもの必須アイテムの一つ。

現金チャージ済みのICカードが1枚あれば、キャッシュレスで電車に乗れたり、買い物ができたり(※ただし、ICカード支払い可のお店のみ)と、大変便利なカードです。

とはいえ、そこには落とし穴も……。

子どもがトラブルに巻き込まれないよう使うには、ママたちのフォローも必要です。

― 広告 ―

■ICカードとは?

ICカードは、ICチップが埋め込まれたプラスチック製のカードのことを指します。

私たち大人に身近なICカードと言えば、キャッシュカード・クレジットカード・社員証などです。

学生の場合の身近なICカードでは、電車やバスに乗ったり、専用の機械やレジで現金をチャージしたりする「交通系ICカード」です。

交通系ICカードがショップなどと提携していれば、財布を出さなくてもカードで「ピッ」とかざすだけで、スムーズに支払いができるのがメリット。

また、同じICカードで定期券の購入もできるので、通学で電車やバスを使う学生にとってICカードは欠かせないアイテムです。

■地域によってICカードの名称が違っていても中身は同じ……全国で使える!

交通系ICカードは、購入した地域によって名称が違っているのが特徴です。

【地域別:交通系ICカード】※は運営している鉄道会社

・北海道:kitaka(キタカ)※JR北海道
・東日本:Suica(スイカ)※JR東日本
・首都圏:PASMO(パスモ)※東急や東京メトロなどの首都圏私鉄
・東海:TOICA(トイカ)※JR東海
・東海:manaca(マナカ)※名鉄などの名古屋私鉄
・関西:ICOCA(イコカ)※JR西日本
・関西:PiTaPa(ピタパ)※阪急や近鉄などの関西私鉄
・九州:SUGOCA(スゴカ)※JR九州
・九州:nimoca(ニモカ)※西日本鉄道
・九州:はやかけん※福岡市交通局

「イコカ」、「はやかけん」など、カードの名称も地域の方言を引用していて、親しみを感じられますね。

また2013年より、上記の交通系ICカードは、全国相互サービスを展開しています。

交通系ICカードを一つ持っていれば、全国の主要都市の交通機関で使えるので、大変便利。

例えば、東京に住んでいる子どもが普段、Suicaを使っている場合。祖父母の家がある名古屋へ行くときもSuicaを使えるので、移動も楽チンです。

自分のICカードが交通機関やお店で使えるかどうかは、「ICカード」のステッカー(※画像を参照)を確認しましょう。

■トラブルも多い!「子ども用ICカード」の落とし穴とは?

現金を持たなくても電車やバスに乗れるだけではなく、買い物もできる便利なICカードですが、使い方を把握せず使っていると、トラブルに巻き込まれることもあります。

子どもたちが使うICカードのトラブルでよくあるのが、以下の2点です。

①多額のお金をチャージしていたので、同級生におごるハメになった

特に学生は、食べ盛りの時期。下校途中に小腹が空いたからと、コンビニでお菓子やパンをICカードで購入するケースもよくあります。

ICカードに2,000〜3,000円以上の残高があると、自分だけでなく、仲間の分まで食べ物や飲み物を買ってしまう話もよく聞きます。

最悪の場合では、親同士のトラブルへと発展することもあるので、チャージする金額を多めにしないようにしましょう。

②ICカードを紛失して、手元に戻ってきたときに残高がほとんどない

交通系ICカードでの買い物は、クレジットカードでの買い物と違い、サインやパスワードの入力がいらないので、第三者が手軽に使えてしまいます。

そのため、ICカードをうっかり紛失した場合、残金があると、見知らぬ人に勝手に使われてしまう恐れもあります。

交通系ICカードの残額に関係なく、管理の仕方をきちんと子どもへ教えましょう。

トラブルを避けるには?① ICカードの利用履歴を定期的に確認!

nocoly(ノコリー) ICカード 残高表示機出典:www.amazon.co.jp

交通系ICカードは、お財布に入っている現金やクオカードのように、いくら使ったかすぐに把握できない点がデメリット。

そのため、交通系ICカードを切符の券売機などでチャージするついでに、残高や利用履歴も確認しましょう。

普段、子どもがICカードで何に使っているかが把握できます。

また、自宅で交通系含むICカードの残高が確認できるアイテム(※下記の販売リンクを参照)もあります。

家族でICカードを頻繁に使う方は、確認してみてはいかがでしょうか。

nocoly(ノコリー) ICカード 残高表示機

¥,1980

販売サイトをチェック

トラブルを避けるには?② 一度にチャージする金額を最低限に抑える

子どもにとって、持ち歩く金額が3,000円以上になると高額です。(※学校へ納入する手持ちの金額がある場合は除く)

こまめに現金をチャージするのは、私たち親にとって面倒ではありますが、安全に使うには、一度にチャージする金額を抑えるのがポイント。

特に、学校のある期間は、使い道や行動範囲も限られているので、必要な分だけチャージしましょう。

ただし、夏休みなどは行動範囲も広がるので、ケースバイケースで、普段よりも少し多めにチャージしましょう。

参考:学齢別・チャージするのに妥当な額って?

子どもの学齢や行動範囲によって、チャージする交通系ICカードの金額はそれぞれ違いますが、交通トラブルや災害などの非常時に備えて、いくらかはチャージしておくのがおすすめです。

【参考:チャージする妥当な最低金額】
(※定期券機能は除く)

・小学生:500〜700円程度
・中高生:1,000〜1,200円程度

学区内の小学校へ通学する低学年であれば、一人で行動する範囲が狭く、ワンパターンなので、チャージ金額も少なくて済みます。

ただし、高学年になると行動範囲が広がり、自分で電車に乗ることも増えます。

行き先にもよりますが、低学年より少し多めにチャージしておくと良いでしょう。

また中高生になると、通塾や部活の大会で、定期券の範囲でない場所へ行く機会が増える時期。

子どもの行き先までの運賃を確認して、計画的に現金をチャージしましょう。

子どもへのお金の教育は、金銭感覚を身につける良い機会です。

子どもに交通系ICカードを持たせるときは、メリットとリスクについて、きちんと伝えましょう!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

― 広告 ―