【実際の会話】テロ後、フランスの親は子どもになんと言った?

子育て・ライフスタイル

日常に突然起きた事件を迎えた時、親のあなたは子どもになんと言って接しますか?

パリで起きたテロに関して、フランスの親が実際に子どもに話した言葉をご紹介します。

パリのテロに関する実際の親子の会話①「外に出ないのは相手の思うつぼだ。」

キャスターがテロ後翌週に通常通り開校されたパリ中心部にある学校にて、当時の状況や心境を10代の生徒達にインタビューをしました。

ある女の子は、とても恐怖を感じ、急いでパリにいる父親に電話をかけました。すると父親が言ったそうです。

「恐怖を感じて外に出ないのは相手の思うつぼだ。そうなりたくないだろう?」

BBC UK/Paris attacks: 'We are supporting each other'
http://www.bbc.co.uk/newsround/34854309

パリのテロに関する実際の親子の会話②「花とろうそくが、私たちを守ってくれる。」

フランスのテレビ番組「ル・プティ・ジュルナル」が、テロ事件の犠牲者の追悼が行われているパリのレピュブリック広場にて、現地住民へのインタビューを行いました。

男の子は、テロリストがピストルを持ち、僕たちを撃つかもしれないと不安を抱えています。すると献花台を前にした父親がこう言いました。

「むこうがピストルを持っていても、こっちには花がある」
「よく見てごらん。みんな花を置いているだろ。あれはピストルと闘うためなんだ」
「ロウソクは、いなくなった人たちを忘れないためのもの」

男の子はほっとした様子で、「花とロウソクは、僕たちみんなを守るものなんだね」「うん、安心した」と話しました。

フランステレビ番組「ル・プティ・ジュルナル」/現地住民へのインタビュー(全編)
http://www.canalplus.fr/c-emissions/c-le-petit-journal/pid6515-le-petit-journal.html?vid=1331026

パリのテロに関する実際の親子の会話③「なぜこんなことになったのか、一緒に考えよう。」

International Business Timesのインタビューに答えた、10才に満たない2人の子どもを持つ親の場合はこのような状況でした。

子どものクラスメイトの中には親族が犠牲となり、テロの影響を色濃く感じている様子。家族で夕食時に黙祷を捧げたあと、何が起きたのかを全て隠さずに話したと言います。

「何がどうやって起きたの?」
「なぜこんなことが起こってしまったの?」

親の自分も同じ疑問が後から後から湧いてくる。わからないならば、一緒に考えて答えを探そうと話をしたのです。

International Business Times/After ISIS Terrorism In Paris, How French Parents And Teachers Are Explaining The Attacks To Young Children
http://www.ibtimes.com/after-isis-terrorism-paris-how-french-parents-teachers-are-explaining-attacks-young-2188767

パリのテロに関する実際の親子の会話④「私たちはみんな兄妹。そして誇り高きパリの住民だ」

6才の女の子の母親は、イスラム教徒であり、うまく気持ちを子どもに話せなかったと言います。そのため、女の子は親の代わりに学校のディレクターと話をしました。
学校のディレクターは、フランス・パリは1つなのだという表現を女の子に伝えました。

ディレクターと話した女の子はこう言い切ります。

「人を殺すなんてとっても無作法で、とてもおそろしいことなの。」
「何度でもいうわ。私は誇り高いパリの住民なのよ」

International Business Times/After ISIS Terrorism In Paris, How French Parents And Teachers Are Explaining The Attacks To Young Children
http://www.ibtimes.com/after-isis-terrorism-paris-how-french-parents-teachers-are-explaining-attacks-young-2188767

パリのテロに関する実際の親子の会話をご紹介しました。危機状況において、家族が子どもの最大の援助者になります。そのため、まず家族が自分の不安に対応することから始めることが大切です。

今回の執筆にあたり目にする様々な情報や資料から、フランス人の方々の国を思う気持ちや対話を重視する姿勢が伝わってきました。あなたはフランスの親や、教育者が何を大切にして話をしていると感じましたか?

「今回の事件において不可欠なことは、教師は生徒に対し最善の方法で問題にアプローチできるようにすること。」

フランスの教育大臣ナジャット・ヴァロー=ベルカセム氏は、公式広報を通じて、テロ翌日の14日に、教育関係者が取るべき態度と立場を明確にし、16日(月)朝に具体的に対面する子ども達にどう対応するかの要点をまとめています。

テロが起きた2日後の15日には、親へのメッセージも発表し、家庭内でもテロについて対話するよう推奨しています。

ゆっくり時間のとれる休日に、ご家族で平和について話をする時間をとってみてはいかがでしょうか。

参照資料:
子どものストレス反応と心理的な応急処置/早稲田大学 教授 臨床心理士 本田恵子http://sheport.co.jp/site/mcpo/materials/child_aid.html

フランス政府公式広報/教育大臣ナジャット・ヴァロー=ベルカセム氏http://www.education.gouv.fr/cid95390/message-de-najat-vallaud-belkacem-aux-enseignants-suite-aux-attentats-du-13-novembre.html