【リアル給与明細】41歳、現場監督の場合
プロフィール
41歳、男性
建設業 現場監督
現在の仕事に就いて21年目
▼現状
仕事内容は、公共工事の請け負いとその工事の現場監督。
予算の管理、工程の管理、施主様との打ち合わせなど。
労働時間は月250時間、残業は約50時間。
ボーナスは40万円程度。
【相談内容】労働時間が長い今の仕事を辞めたいです。自分のペースでできる転職先はありますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料と労働時間は適正?
質問者さんは、今の仕事が労働時間が長すぎるので転職したいと考えておられるのですね。
では、質問者さんのお給料が適正なのかどうかを見ていきましょう。
まずはお給料ですが、質問者さんの現在の収入を年収換算すると約446万円になります。
一方、質問者さんと同年代の現場監督の平均年収は約508万円です。
*……参考https://www.g-career.net/columns/detail/56
次に労働時間を見てみましょう。
質問者さんの現在の月間労働時間は300時間となっています。
一方、建設業の平均労働時間は年2,102時間、月間労働時間で換算すると約175時間です。
*……参考https://www.nikkenren.com/publication/pdf/277/shukyuhutsuka_pamphlet02.pdf
このことから、質問者さんのお給料は平均的な水準から見て低めと言えそうです。
また、労働時間は明らかに長過ぎます。
現場監督は残業が多くなりがちなお仕事ですが、月の法定労働時間は1ヶ月の日数が31日間の月でも最大177.1時間です。
しかも、月間の残業時間が80時間を超えると過労死ラインを超えます。
身体を壊さないためにも、早急に労働環境の見直しを行うことをおすすめします。
自分に合った転職先って?
質問者さんは現在のお仕事を続けるつもりはなく、自分のペースで働ける仕事に就きたいとお考えなのですね。
その希望を叶えるには、建築や設備の保守点検会社がおすすめです。
具体的には、ガス設備、電気設備、空調設備、消防施設などの保守点検会社があります。
これらの仕事は今までの経験を活かせるうえにひとりで動くことが多く、休日もしっかり休める会社が多いので、自分のペースで働きたい人にぴったりです。
また、起業に抵抗がなければ、個人事業主として独立するのも一つの方法です。
フリーの現場監督は需要が多いですし、施工図や積算専門で独立することも可能です。
個人事業主として働くのは楽ではありませんが、自分のペースで働くことができます。
さらに、ゼネコンなどの大企業や会社・施設の設備担当として転職することも選択肢として考えられます。
質問者さんのスキルを活かせば、転職先に困ることは少ないでしょう。
長時間労働で身体を壊してしまう前に、ぜひワークライフバランスの見直しを検討してみてくださいね。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料は平均よりも低め、労働時間はかなりの長時間です。
・質問者さんのスキルを活かせば転職先に困ることは少ないでしょう。身体を壊してしまう前にワークライフバランスを見直すことをおすすめします。
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