【貯金額】32歳、男性の場合
プロフィール
32歳、男性
独身
情報通信業の一般事務
年収:209万円
【相談内容】投資は失敗するイメージがあり踏み出せません。
「今の収入では老後のために十分な貯蓄ができない可能性があるので、投資などを有効に活用したいと思い勉強中です。投資は失敗すると大きな損失が出るイメージが強く、なかなか始められません。賢くお金を増やす方法が知りたいです。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯蓄額は平均以上
20代独身の平均貯金額は121万円、中央値は9万円です。
質問者さんの資産総額は約1,000万円と平均を大きく上回ります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
現在は、資産のすべてを銀行預金が占めているとのこと。
元本保証があるためマイナスにならないという安心感はあるものの、物価上昇に対応できないデメリットもあります。
特に、長期間置きっぱなしにしてしまうと、どんどんお金の価値が目減りしてしまうことに。
とはいえ、病気やケガなどで働けなくなったときのための万一の生活費や、数年以内に使う予定のある資金は銀行預金で置いておく必要があります。
そのほかの余裕資金は、大切なお金の価値を守るためにも資産運用を検討しましょう。
「長期・積立・分散」投資で失敗しにくい
投資にはリスクがありますが、「長期・積立・分散」投資で損をする可能性を低くできます。
長期投資
運用期間が長いほど、利益が利益を生む複利効果が得られます。
また、リーマンショックやコロナショックなどの暴落は過去に定期的に起こっていますが、経済は必ず回復しています。
下がったときに焦って解約をするのではなく、長期目線での運用を心がけましょう。
積立投資
毎月積立をすることで、価格が安いときにはたくさん、高いときには少なく買うことができ、高値掴みを避けることが可能です。
これを「ドルコスト平均法」といいます。
下がったときも安く買えるチャンスと捉えられるため、一喜一憂せずに運用を継続できますよ。
分散投資
投資において一極集中はリスクが高いため、分散して投資することが大切です。
例えば、投資先が一つの会社の株の場合、もしその会社が倒産してしまうと資産が0になる可能性があります。
一方、数千社の株で構成された投資信託で運用している場合では、一社の倒産の影響は数千分の一に。
また、株式や債券など、異なる動きをする資産で分散するのもリスク回避に有効です。
以上の「長期・積立・分散」投資を心がけることで、失敗する可能性をグンと下げられます。
NISAやiDeCoなどの利益が非課税になる国の制度を上手く活用しながら、資産運用で将来に備えましょう。
まとめ
・銀行預金は元本保証の安心感があるものの、インフレ対策ができない。
・「長期・積立・分散」投資で元本割れリスクを軽減できる。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
同年代の貯金額は……
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。