■子どもたちがもらったお年玉の使い道って、どうなっているの?
親や祖父母などからもらったお年玉。実際に子どもがどのような使い方をしているかということは、子を持つ親の私たちにとって気になるものです。
そこでまずは、株式会社ディーバが実施した、お年玉の使い道に関連したアンケートをご紹介します。
・アンケートタイトル:「お年玉にまつわるアンケート」
・調査機関:2016年12月13日(火)~19日(月)
・調査対象:アバントグループ社員100名
その結果、未就学児は「お年玉を全て親へ預かってもらう」のが圧倒的に多いのに対し、小学生以上は、「親に全額預かってもらう」よりも「お年玉の一部を自分で管理し、残りを親に預かってもらう」といった結果の割合が多くなっています。
「お年玉にまつわるアンケート調査」
アンケート結果
お年玉マナー:友だちとはお年玉トークになるべく触れない!
年が明けた新学期の学校では、久しぶりに会った同級生と、お年玉の話題になることもあります。
主なお年玉の話題としては、
「お年玉はいくらだった?」
「何人からお年玉をもらった?」
「親にお年玉のほとんどが取れられた(=貯金)」
などです。
またクラスのホームルームでも、先生が子どもへ、「もらったお年玉で何を買いましたか?」などの話題を提示する光景も。
当然のことながら、親族や親せきの数は少なかったり、多かったりするので、子どもがもらった一人当たりのお年玉の金額は違います。
きっと、お年玉を多めにもらっていた子は自慢したくなるでしょうし、ママ・パパの親族が少なく、もらったお年玉が少ない子どもは、お年玉の話題についてはあまり触れてほしくないものでしょう。
大人の年収を詮索するネタと同じように、自分がもらったお年玉の金額については取り上げないのがマナー。
子どもが小学生のうちから、友だち同士でもお金のネタを話題にしないよう、ママが促しましょう。
親がお年玉を管理する理由をきちんと伝える!
普段、小学生の手持ちの金額は、500円くらいというケースも珍しくありません。
そのため、もらったお年玉が5,000円以上の金額となると、子どもにとって大金と言えるでしょう。
子どもがもらったお年玉が多ければ多いほど、盗難などの恐れもあるため、親も子どもに現金を多く持たせたくないのが本音。
また子どもは、金銭感覚が十分に身についていません。
子どもによっては、お金があると、余計なものまで買ってしまうリスクも潜んでいます。
このような事態を避けるために、頂いたお年玉は親が一旦預かりましょう。
学校生活などの影響でいろいろなことがわかり始める小学校中学年以降の学齢になると、親が自分のお年玉を預かることに、納得ができない場合もあります。
私たち親は、子どもがもらったお年玉を「どうして親が預かるのか?」ということを、きちんと説明しましょう。
なぜ「貯金」をするのか、親子で考えよう!
お年玉の使い道で一番多いのが「貯金」。
貯金がすぐにできるよう、ママがすでに子ども名義の口座を事前に作っていることもあります。
子どものお年玉を貯金する理由は、次の通りです。
「大人になったときに、生活面や人生の節目(結婚など)でお金が必要なったときでも、安定した生活を送ってもらいたい」
最初のうちはきっと、子どもも「貯金」をする目的がよく分からないかもしれません。
親は、ただ子どもへ「貯金するよ」と伝えるだけではなく、貯金の目的を話す時に、将来のことやメリットも絡めて説明をしましょう。
いくつか事例を出しながら貯金の目的を話せば、きっと子どもへ思いが伝わります。
お年玉でトレーニング①生活に必要なモノと自分が欲しいモノとをしっかり認識する
私たちがお金を使う主な目的は、食材や文具などの生活必需品を買うことと、ゲームやアクセサリーなどの生活を楽しむことの2つです。
子どもにお年玉を使わせる前にしておきたいのが、生活に必要なモノと、自分が欲しいモノを分けてメモすること。
箇条書きされたメモを確認することで、今の自分に必要かどうか考え、洗い出すきっかけになります。
お年玉でトレーニング②予算内で買うにはどうしたら良いか考えよう
子どもが金銭感覚を身につけるベストなタイミングは、子ども同士でお金のトラブルが発生し始める、小学校中学年から高学年の学齢です。
算数の学習の延長になりますが、手持ちのお年玉2,000円があったら何を買えるか、本が何冊買えるかなど、決められた予算内で買うにはどうしたら良いか、自分で考えるきっかけを与えましょう。
いろいろと考えていくうちに、きちんとした金銭感覚が身につきます。
子どもに考える機会を与えないと、将来、金銭感覚がずれている「イタイ」大人になってしまうかもしれません。
子どもにとってお年玉は嬉しいものですが、「お金のネタはNG」、「貯める」、「金額を定めて使う」といったことをきちんと子どもに説明し、納得させることが大切です。
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