ドラマでも話題!先天性風疹症候群を防ぐために、妊活前の予防接種を

子育て・ライフスタイル

先天性風疹症候群について、ご存知でしょうか?
産科を舞台にした綾野剛さん主演のTBSテレビの人気ドラマ「コウノドリ」でも取り上げられ、一般的にも認知度が広まって来た、赤ちゃんの先天性障害の1つです。

昨今の風疹の流行により、平成24年10月から25年10月8日までに、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群をもって生まれてきたことが、厚生労働省により報告されています。ここでは、その先天性風疹症候群の基本についてご紹介します。

先天性風疹症候群の基本事項①風疹と先天性風疹症候群について

出典:www.mhlw.go.jp

まず風疹とは、発熱と発疹を特徴とするウイルス感染の1つです。
風疹は、全く症状が出ない人もいれば、重症化する人もいます。しかし、症状のみで風疹と判断することは難しいため、感染したことに気がつかなかったり、自己判断でただの風邪と勘違いしてしまうケースも少なくないようです。

これだけを見ると、そんなに怖い病気ではないのでは?と思われる方もいるかもしれません。

でも、風疹が恐ろしいのは、"妊娠初期の女性が感染した場合、妊娠1ヶ月目迄まで50%以上、2ヶ月目では35%の胎児が先天性風疹症候群になってしまう"ということなんです。

先天性風疹症候群の典型的な3つの症状は、心臓の奇形・目の障害・難聴。重症の場合には、生まれて間もなく命を落としてしまうこともある悲しい病気なのです。

「先天性風疹症候群とは」 NIID 国立感染症研究所 公式HP

先天性風疹症候群の基本事項②先天性風疹症候群を防ぐには?

この先天性風疹症候群、実はワクチン1本で防ぐことのできる障害です。

ドラマ「コウノドリ」の中でも、大森南朋さん演じる新生児科医師が、「先天性風疹症候群は怖いというよりとても悔しい障害」と語るように、たった1本のワクチンで防ぐことができたはずの障害なのです。

そこで、これから妊娠を希望している方は、妊娠前に夫婦で医療機関に出向き、風疹の抗体を調べてもらうことをおすすめします。実際に先天性風疹症候群の赤ちゃんを出産されたママの中には、子どもの頃にきちんと予防接種を受けていた、または風疹にかかったことがある、という方もいらっしゃいます。

「子どもの頃にワクチンを接種したから、風疹にかかったことがあるから安心!」ではなく、今現在の自分の体をきちんと把握することが大切です。そして、風疹の抗体が無いことが判明した時には、これから生まれてくる赤ちゃんのために、風疹の予防接種を受けましょう。

既に妊娠している方で、風疹の抗体が無いと判明した場合、本人が予防接種を受けることができません。なので、妊娠初期(特に16週迄)は可能な限り人ごみを避け、感染予防に努めましょう。

また、ご主人などの身近な人々に、予防接種を打ってもらうよう協力してもらうことが大切です。そして出産後には、次に生まれてくる子のために、また自分が感染源となって他の妊婦さんに風疹をうつさないために、風疹の予防接種を受けることをおすすめします。

先天性風疹症候群の基本事項③発症の8割は男性、パートナーの協力が大切です

先天性風疹症候群は、妊婦さんにとって危険な病気。男性には関係ない?と思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

現在、風疹を発症している患者の8割が男性と言われています。だからこそ、世の男性達が先天性風疹症候群の悔しさを正しく理解し、予防接種を打つことで、風疹患者は激減するでしょう。

なお、風疹発症患者の8割が男性、そのうちの8〜9割が20〜40代のパパ世代です。そして、女性患者が多いのは20代。まさに現在のママ、これから妊娠を希望する世代に多いのです。

これは、風疹の予防接種の歴史と深く関係しています。
かつては先天性風疹症候群の予防のため、中学校に通う女子生徒全員に、学校にて集団での予防接種が行われていました。

しかしその後、集団での予防接種は中止となり、各家庭の親がそれぞれ医療機関に連れていくスタイルに。風疹の予防接種の重要性が正しく理解されていなかったためか、ワクチンの接種率はみるみる下がり、風疹の抗体を持たない人が増えてしまったのです。

②でもご紹介したとおり、妊娠を希望する場合にはぜひ、ママだけでなくパパも一緒に風疹の抗体をチェックして、お互いに協力し合って風疹を予防していきましょう。

先天性風疹症候群の基本事項④どうすれば風疹の予防接種ができるの?

風疹の予防接種は、かかりつけのクリニックや病院で受けることができます。風疹の予防接種を受けたい旨を伝えて、予約をすれば大丈夫です。

予防接種には健康保険が適用されないため、ワクチンの接種費用は医療機関によってまちまち。風疹のみのワクチンの場合は、だいたい4,000円〜8,000円程度です。

風疹の他に麻疹(はしか)も防ぐことのできるMRワクチンは、7,000円〜12,000円が目安とされています。ちょっと高額ですが、自治体によっては助成制度があり、無料で接種できる場合もあります。お住いの地域の保健所や保健課に問い合わせてみましょう。

また女性は、接種後2ヶ月間の避妊が必要となります(つまり、接種後は2回生理が終わるまでは妊娠NG、男性は避妊をする必要はありません)。

今すぐではなくても、いつか赤ちゃんが欲しい…と思っている方は、早めに準備をしておきたいですね。

いかがでしたでしょうか?先天性風疹症候群とその予防のための基本中の基本について、ご紹介しました。
前述の通り、先天性風疹症候群はワクチン1本で防ぐことのできる病気です。その1本のワクチンが自分の赤ちゃんだけでなく、未来の妊婦さんをも気遣うことに繋がります。
妊娠を希望する方はぜひ、パートナーと一緒に風疹の予防接種を受けて下さいね。

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