ママFPからの助言!育休明けママが退職しない方がいいワケとは?

子育て・ライフスタイル

FP(ファイナンシャルプランナー)である私のところには、小さなお子さんを連れた大勢のママさん達が、家計の見直し相談にいらっしゃいます。

そんなママさん達に日頃お話ししていることを、今回から連載で、少しずつお伝えしていけたらと思っています。

第一回である今回は、育休明けのお話です。育休明けは、精神的にも、時間的にも、経済的にも一番ツラい時期ですが、どうやって乗り切ったらいいのでしょうか?

多くのママを苦しめる〈育休明けの3重苦〉とは?

ママにとって育休明けは、精神的にも、時間的にも、経済的にも一番ツラい時期です。

保育園に通い始めの頃は、子どもは流行の病気にかかりやすく、保育園から会社に「お子さんの具合が悪いので、すぐにお迎えにきてください。」と、電話がかかってくることもしばしばあります。

そんな時、会社の仲間に頭を下げて仕事を切り上げ、急いで駆け付けた保育園で先生に頭を下げ、待っていた子どもにも頭を下げる……。

そんなことが何度も続くと、「泣きたいのは私よー。」と、悲しくなってしまいますよね。

〈精神的なプレッシャー〉に加えて、育休明けは〈時間的なプレッシャー〉が常にあります。短時間でモーレツに仕事を終えて家に帰っても、家事に、育児にとやるべきことが山積みで、心休まる場所がありません。

そんな思いをしてまで働くからには、経済的な余裕を感じたいところですが、この時期は、経済的な負担感も重くのしかかります。

保育料は、保育士さんの手が一番かかる乳幼児期が一番高く、自治体と両親の所得にもよりますが、正社員夫婦の場合、公立保育園でも毎月6〜7万円の保育料を払っている方がたくさんいらっしゃいます。

さらにツラいのが、時短勤務による〈収入ダウン〉です。
職場復帰後に、時短勤務(6時間)を選択した場合、お給料は休業前の75%程度になり、そこから社会保険料や税金などを支払うことになります。

育休中にもらう「育児休業給付金」は、休業前賃金の67%(180日経過後は50%)で、これらには税金や社会保険料がかかっていなかったので、育休中と育休後では、ほとんど手取りが変わりません。

そこから高額の保育料を支払い、自分が仕事をするための洋服代やメイク代などを支払うと、今まで自由に使えたはずのお金がほとんど手元に残らないかもしれません……。

それでは、自分が何のために働いているのかわからなくなってしまうのも、無理はありませんよね。

生涯の教育費は子ども一人につき1000万円!?

ここで知っておいていただきたいのが、教育費のお話です。

子どもが成長するにつれて、だんだん子育てにかかる時間は短くなりますが、それと反比例をするように、教育費がかかるようになります。

子ども一人あたりにかかる教育費は、幼稚園から大学まですべて公立の学校に進学した場合でも、約1000万円。私立の学校へ進学する場合には、さらにお金がかかります。

子育てにあまり手がかからなくなった時には、「働いていてよかった」と思うに違いありません。

「出産退職」は2億円の損失!?

さらに、出産退職による損失も考えておきましょう。

少し古いデータではありますが、内閣府発表の平成17年度の「国民生活白書」によると、出産退職による経済的損失は約2億円、というデータがあります。

これは、出産退職をして下の子が6歳になった時にパートとして再び働き始めるケースと、出産後も継続して正社員として働き続ける場合を比較したものです。

ツラいからと仕事を辞めてしまうと、将来、正社員として再び同じような仕事に就くのは難しい、という現実があるのです。

2歳まではお金で時間を買ってもOK!

ツラいからと仕事を辞めて2億円を失うくらいなら、発想の転換をしてみませんか?

育休後の3重苦は、職場復帰直後がピークで、そこからだんだん負担は軽くなっていきます。そして、子どもが3歳になる頃には、保育料はだいぶ安くなり、時短勤務が終われば、収入も増えるでしょう。

つまり、3歳になるころには、貯金もしっかりできるようになると考えられます。それまでが辛抱時なのです。

子どもが0〜2歳の間は、お金を使って時間を買うことも覚えるといいでしょう。

食器洗い機、全自動洗濯機、お掃除ロボット、ネットスーパー、食材宅配、お惣菜、家事代行サービス、ベビーシッター、ファミリーサポート、病児保育など、今はお金と知恵を使えば、家事・育児を楽にする手段はたくさんあります。

その間はなかなか貯金はできなくなりますが、ここをがんばって乗り越えれば、3歳からはぐんとお金を貯められるようになるでしょう。

育休明けママが退職しない方がいいワケをご紹介しました。

子どもが小さい時は、お金を上手に使って時間を生み出しましょう。ラクできるところはラクをして、たまには一人でリラックスしたり、子どもとのんびり遊んだりする時間を持つことがオススメです。

また、こうした保育料や家事サービス代などは、女性が一人で負担するのではなく、夫婦で話し合って二人のお金を使いましょう。協力しながら大変な時期を乗り切ったら、お金は後からついてきますよ。