フッ素のホント《乳歯の虫歯予防に効果的なフッ素の塗布方法》

子育て・ライフスタイル

虫歯予防にはフッ素が効果的と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

そこで「フッ素って何?」「どんな風に取り入れたらいいの?」「歯医者さんでしてもらうフッ素塗布とは?」「おうちで使うフッ素の歯磨き粉は?」という疑問に歯医者さんが答えます。

フッ素塗布で乳歯の虫歯予防①フッ素って何?

みなさんはフッ素とは何かご存知ですか?フッ素とは正確には"フッ化物"と言い、自然界の食べ物に元々含まれているものです。

緑茶・ビールには0.1~0.8ppm、りんご・大根には0.2~1.9ppm、牛肉・魚には2.0~20.0ppmのフッ素が含まれています。

魚介類、野菜、肉、塩、牛乳、お茶の葉っぱなど、ほとんどの食品にはフッ素が含まれていますので、決して虫歯予防のためだけの特別なものではありません。

フッ素には以下のような様々な働きがあり、虫歯予防に効果的と言われています。

・酸の産生を抑制
虫歯の原因菌の働きを弱めて、歯垢(プラーク)が作る酸を抑える。
・再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンを元に戻して修復する。
・歯質強化
歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復する。

フッ素塗布で乳歯の虫歯予防②生えたての歯は、とても虫歯になりやすい!

歯は生えてから徐々にカルシウムやフッ素イオンが付着することで硬くなり、成長とともに強く丈夫になっていきます。

生えてすぐの歯は柔らかく、構造的に弱いもの。それは乳歯も永久歯も同じなのですが、乳歯は特に永久歯に比べて元々柔らかく、一度虫歯になると進行が速いという特徴があります。

さらに乳歯の頃は、なかなか上手く歯磨きができる環境ではない場合がほとんどです。つまり生えたての乳歯は、とても虫歯のなりやすい状況にあるのです。

乳歯が生えたら、すぐにフッ素を取り入れましょう。フッ素は安全性が確認されてはいますが、歯磨き粉は食品ではないので飲み込まないようにした方が◎

まだブクブクうがいのできない小さなお子さんに使用するときは、フッ素濃度や使い方に注意してくださいね。

フッ素塗布で乳歯の虫歯予防③歯医者さんでのフッ素塗布

歯医者さんで塗布するフッ素は、おうちで使うより濃度が高いものです。お口の状態によって異なりますが、1年に2~4回受けるのが良いとされています。

フッ素塗布を続けると、20~40%程度の虫歯を予防する効果があるとされています。
フッ素を塗るには、以下の3つの方法があります。

・歯面塗布法
丸めた綿や綿棒や歯ブラシにフッ素をつけて歯1本ずつに塗っていく方法。短時間で終わらせることができるため、初めてでも受けやすいです。
・トレー法
フッ素で満たしたトレー(マウスピース)を口にくわえて、3~4分間フッ素を浸透させる方法。
・イオン導入法
フッ素で満たしたトレー(マウスピース)を口にくわえて、数分間弱い電流を流してフッ素を浸透させる方法。電流を通すことで、フッ素がより歯の表面に付着しやすくなります。

まだ小さく虫歯治療の協力が得られないお子さんの場合、フッ素で虫歯の進行を抑えて治療ができるようになってから行うこともあります。

フッ素塗布で乳歯の虫歯予防④おうちでのフッ素塗布

歯医者さんで高濃度のフッ素塗布を受けつつ、ご家族でのホームケアで低濃度のフッ素を使っていくとより効果的です。

歯医者さんで高濃度のフッ素を塗っても、歯に取り込まれたフッ素の量は徐々に減ってきます。自宅でフッ素を使用することによって、歯に取り込まれているフッ素の量が減るスピードが遅くなります。

市販の家庭用フッ素ジェルにも様々な種類があります。
フッ素が多く含まれているジェルの方が効果的なように感じられるかもしれませんが、高濃度のフッ素は歯医者さんで塗布して、ご家庭では濃度の高さにこだわらず、長く続けられるものを選びましょう。

フッ素は続けることが大切です。

乳歯も永久歯も、生えたらすぐに歯医者さんでのケアとおうちでのケアの両方をして、お子さんの歯を虫歯から守ってあげましょう。ただし、フッ素を塗れば絶対虫歯にならないというわけではありません。

定期的に歯医者さんに足を運びつつ、毎日のおうちでの歯ブラシをしっかりと習慣づけてくださいね。