どうして「人形」を使うの?
前回お伝えしたように、子どもは見て学びます。
ママと人形を使って遊ぶことで、〈トイレでの一連の流れ〉を覚えてもらいます!
はじめはママが人形のお世話や声かけを行い、子どもの興味を引き、少しずつ(最初はお手伝い程度に)子どもにも行ってもらいましょう。
子ども自身が人形のお世話や声かけをすることで、トイレでの一連の流れが身に付き、「おしっこはトイレで」という意識を持つことができます。
そして「自分も!」という思いがムクムクっと芽生え、自然とトイレでの排泄にチャレンジしていくのです。
人形を使って遊ぶ(実演)って、どうしたらいいの?
やっぱり気になるのは、「実際にどうやって行うのか」ということですよね。
では早速、人形を使って遊ぶ(実演の)手順をお伝えいたしますね。
1.人形を便器に座らせる。
2.人形がシーしているところを見学させる。
3.ごほうびを人形に与えて褒めさせる。
4.ボウルをトイレへ運び、捨てて、水を流させる。
※人形にパンツを履かせるなど、子ども自身に脱ぎ着をさせてください。
という手順で行います。
「え?そんなことでいいの?」というお声が聞こえてきそうですね。
はい。何度も言いますが、子どもは見て学びます。
『便器に座り⇒おしっこをし⇒できたことを喜び⇒おしっこを流す』という、子どもがおまるで実際におしっこをする時の一連の流れを、人形を使って実演することが重要なのです!
人形がおもらしをしてしまう……!
1~4を3~4回ほど行ったら、人形がおもらしをしてしまいます!
※子どもに気づかれないように人形のパンツを濡らし、おしっこの水たまりを作ります。
子どもに人形がおもらしをしたことを伝え、パンツが濡れていないかを確認させます。「練習すればおまるできるようになる」と伝えます。
そして、次のような手順で人形に「練習」をさせてください。
1.人形に「おもらしびしょびしょダメだよね」などと、 言葉や身振りで伝える。
2.人形を便器に座らせる。
3.おもらしをしたところへ戻り、1を行う。
こちらの手順を、人形に「練習よ」と言い聞かせながら、手早く3回行います。
この練習で子供は、“おしっこは練習なんだ”、“おもらしびしょびしょはダメなんだ”ということを学びます。
また、人形のおもらしの片づけは、実際に子どもがおもらしをした時の片づけ方の手順で行いましょう。
そうすることで、子どもはおもらしをした時の片づけ方を覚え、実際におもらしをしても、ママも気持ちに余裕が持てるようになります♪
人形を使って「実演」のトイレトレーニングの終了!
トレーニング中に、何度か子ども自身のパンツが濡れていないかを確認させます。
「パンツは濡れていない?」と声かけをし、パンツを触って確認させ、乾いていたら褒め、お菓子や飲み物をあげましょう。
何か他の指示を与えている時以外は、頻繁(5分おきくらい)に確認してください。
先にお伝えした「人形を使って遊ぶ(実演)手順」と「人形がおもらしした時の手順」を3~4回ほど繰り返し行い、最後に人形のパンツが乾いていることを確認し、終了となります。
※自らオマルやトイレに行くようになったら終了とするのもOK
パンツの確認を行うことで、子どもは濡れている不快感と、乾いている心地よさを覚え、自然とそのような状態を保とうとするようになっていきます。
人形を使ったトイレトレーニング法をお届けしました。トレーニング中にお子さんや人形が何かできたら、すかさず褒め、ご褒美(お菓子や飲み物)をあげてくださいね。
【1日集中】となっていますが、お子さんの集中力を考えると2~3時間で終わらせるのがオススメです。
このトイレトレーニングを行っても、実際にトイレでおしっこができるようになるのには時間を要する場合もありますが、「おしっこはトイレで」ということや、トイレでの一連の流れなどをしっかりと学ぶことができます。
ぜひ、お子さんと人形で遊びながら親子のコミュニケーションを楽しみ、トイレトレーニングを行ってくださいね♪
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