世界一貧しい大統領「ホセ・ムヒカ氏」に学ぶ《ほどほどの精神》とは

子育て・ライフスタイル

世界一貧しい大統領として知られる、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領をご存知ですか?

ご自身の人生の経験の中で学んだ《ほどほどの精神》が、子育てにおいても非常に参考になると今、その発言が話題になっています。

4月にホセ・ムヒカ氏が来日した際の会見の内容から学ぶ、《ほどほどの精神》をご紹介します。

秋間 恵璃
秋間 恵璃
2016.06.11

世界で一番貧しい大統領「ホセ・ムヒカ」氏ってどんな人?

出典:www.jiji.com

2016年4月に来日した、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領をご存知ですか?

今、世界で一番貧しい大統領として世界中で有名になっている人物です。

ホセ・ムヒカ氏は、南米ウルグアイの首都であるモンテビデオ郊外の貧しい家庭で生まれ育ちました。

10代になると政治活動をスタートさせ、非合法政治組織に加入。その活動の熱心さから、ゲリラ活動で4回もの投獄された経験も。

1985年に出所すると、再び政治活動を再開させます。そして1994年に努力が実り、外院議員に初当選を果たします。

その後は、農牧水産省を経て、2010~2015年に南米ウルグアイの大統領を務めました。

大統領在任中も“ほどほど”の生活をした、ホセ・ムヒカ氏の演説が話題に!

大統領となったホセ・ムヒカ氏は、農園で暮らし、大統領在任中も公邸には住まずに、自身で車を運転して出勤されていたんだとか!

こうした“ほどほど”の生活を送ることをやめなかったホセ・ムヒカ氏が、2012年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた「国連持続可能な開発会議」の中で行った演説が、全世界で話題になりました。

その演説内容とは、「より豊かで便利な世の中は、私たちにとって本当の幸せをもたらしてくれているのだろうか?」というもの。

続けて「つましい暮らしをすれば、したいことをする時間が増える。これこそがまさに自由と言えるのではないだろうか。」とも発言しています。

自身の“ほどほど”の生活の経験から、〈富に執着し、そして絶望する〉ということが、人生において、どれほど余計なことなのかということを、演説で世界に問いかけたのです。

ホセ・ムヒカ氏による《ほどほどの精神》のススメとは

2012年でのリオ・デ・ジャネイロの際にも注目を集めた発言でしたが、2016年4月に来日した際にも、この《ほどほどの精神》について掘り下げて触れていました。

ホセ・ムヒカ氏は、自身の経験と現代を照らし合わせ、現代の人々は多くの矛盾にはらむ時代に生きているのではないか、と考えているのだそう。そしてその上で、

「富が増え、技術が発達した現代では、寿命が延びるなどの素晴らしい一面がある。しかし軍事費が膨れ上がったり、貧富の格差が広がっているという一面があるのも事実である。」

と発言しています。

こうした現代をホセ・ムヒカ氏は、「美しき悲劇」と評しています。現代のこうした進化は、幸せに相反する部分が多いと指摘しているのです。

「自分のエゴを満足させるような文化であるべきではない」

そう語るホセ・ムヒカ氏は、《ほどほどの精神》を持って人生を歩むことこそが、本当の意味での幸せにつながっているのではないかと、私たちに投げかけていました。

時代の変化とともに、本来の幸せ以外の部分ばかりに目が行くようになってしまっている現代社会。

こうした考えを一度改め、原点に戻って《ほどほどの精神》を理解すると、人生においての素晴らしさや幸せが見えてくる。

こんなホセ・ムヒカ氏の思考は、私たちの子育てにおいても参考になる部分があるのではないでしょうか。

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